数ある家事の中でも。

洗濯がいちばんシンドイなあと最近思う。

 

洗って、干して、たたんで、しまう。

 

父親をまず、着替えさせることから始まるので、以前より一手間増えた。

 

でも「今日は洗濯だよお」

と声をかえると、わりかしうれしそうなのがいい。

 

悪いなあ、といいながらうれしそうなのが救われる。

 

 

半袖シャツの上に、長袖。

さるまた(これがいかにも時代的)の上にズボン下。

この二重構造の着替えが、なかなかむずかしい。

 

どれがどれだったか、あれれとなってしまう。

今着たシャツを脱ごうとする。

なるほど、着替え一つとっても脳は一生懸命働いているのだった。

 

 

そのうえ、本人には脈絡があるけど、私には理解できない着替えもあって、急にどかんと洗濯物が増えていたりする。

 

 

ひいいい、やんなっちゃうよお。

そういう時は、声に出して独り言を言う。

声に出さないと「耐えてる」感じがして、それ自体でストレスになる。

 

 

もう、こんなにあるんだからあ。

そう言いながら、干して、取り込んで、たたんで、そしてしまう。

 

うっかりしていると、父親の下着の引き出しは、ばらばらになる。

ちゃんとボール紙に「長袖」とか「さるまた」とか書いて仕切ってあるのが、どっかへいって境界線がなくなっている。

 

 

どこ行ったあ。と紙を探して、またきちんと整理する。

父親に一目で、なんとなくわかってもらえるように工夫する。

 

 

昨日あたりは、他にもめ事もあったりで、すっかり疲れてしまった。

でも。

毎日のことは消去していきたい。

リセットしていきたい。

 

 

なるようになる。

と思っても、つい、その果てなさを思う。

でも「果て」を思うと悲しくなる。

困ったもんだなあ。

 

 

今朝。

自分の洗濯をした。

うんざりした。