モノを書く創る「作家」という方たちというのは、特別な人たちだと思う。
もちろん才能や想像力や粘着性もなくてはならないだろう。
好奇心の泉も持たなくてはならないだろう。
そうしてまた、そういう方たちは「食」に関しても、熱気がある。
私のように、全般的に「ま、いっか」的なニンゲンは、身の置き所に戸惑う。
でも、そんな私をメンバーの一人に加えてくださっている残間さんに迷惑をおかけしてはいけない。
そう思いつつ、今回もまた「プレミア和歌山」のイベントに参加した。
プレミア和歌山サポートメンバーは、泉麻人さん、荻野アンナさん、幸田真音さん、鈴木光司さん、弘兼憲史さん、山本一力さん。
そして、ぜんぜんジャンル違いの私。
椿山荘で、和歌山の特産品を試食し、メディアにお披露目する。
美味しいものを、飲んだり食べたりできるので、こんなにうれしいイベントもない。
昨年、熊野大社でコンサートをさせていただいたのも、このご縁。
仁坂知事をはじめ、県のかたがには、いくらお礼を申し上げても尽きないほどだ。
全体を取り仕切っている残間さんも、いつもながらに、きりりと美しい。
それでも、ねえねえと、昨今の事件の噂話などを耳元でされると。
ええ、ほんとう?うっそー。
みたいに返事をしてしまう自分が、ちょっと恥ずかしい。
どこでもドアならぬ、どこでもオバチャンな感じがする。
今回の目玉は「イノブタ」だったように思う。
イノシシとブタのかけ合わせというのは、よく知られているけど、オスがイノシシでメスがブタ。っていうのはみんな知らない。
これが一番安定した肉になるらしい。
ざっくり、イノシシとブタをどっかに集めて、まあ好きなようにと自由恋愛つうか、自由交尾でできてしまうと暗に思っていた私たちは、へええと感心し驚き、納得した。
そりゃあ、まあ、肌触りとしても、白くてぷっちりしたブタのメスのほうが良いよねえ。
イノシシは毛がごわごわして、突進しそうだから、そういうのにブタのメスも惹かれるのかもねえ。
と、作家も歌い手も、やっぱりどこかいい加減なのだった。
そんなこんな。
和歌山の美味しい食と酒をいただき、こんな美味しい仕事に誘ってくださったことに感謝しつつ帰る。
帰ったら、チコちゃんが「ぼーっと生きてるんじゃねえよ!」と叱っていた。
はい。スミマセン。
やっぱり、ぼーっとしてました。