一日一人でいたら、体調が回復。
気持ちもだいぶ、回復。
ゆうべ。
川上弘美さんの短編集を読んでいて。
ついうっかり泣いてしまった。
川上さんの本を、いっときはずいぶんと読んでは、泣いていたことを思い出した。
私は漢字の多い本が苦手で、そういう意味でも、川上さんの文章は読みやすい。
ひらがなが多くて、大人の童話のようでもあって、そんなことないだろうと思いながら、不覚にもつつつと涙が頬を伝っている。
ここのところ、佐野洋子さん以外は読まなかった。
佐野さんの文章にも、何回泣いたかしれない。
こちらは、台風のように心をさらい、その後ぽかんと取り残されたような気持でうっかり泣いてしまう。
どちらも「死」が色濃い作家だ。
「死」の下地から「生」が浮かび上がってくる。
くどくどいってるわけでもない。
説教してるわけでもない。
なのに、あ、あ、と心の奥深くの涙の泉を見つけてしまう。
ぽとんぽとん。
涙を落したせいか、今朝は気持ちが軽い。
はい、今日はもうだいじょうぶ。
だいじょうぶ。