ここのところ。
三日に一回、不眠の日がやってくる。
ぜえんぜん眠くないんだよなあ、と思いながらベッドに入ると、やっぱり眠くない。
布団の中でぐずぐずしてんのヤダなあ、と睡眠薬のマイスリーを取りだす。
これがまったく、うんともすんとも効かない。
寒くもないので、ごそごそ起きだし、本を読んだりする。
昨夜は、録画しておいた「ザ・リバー・ランズ・スルー・イット」を見ていた。
1992年に作られたレッドフォード監督作品。
レッドフォードの再来といわれたブラッド・ピットの出演作。
以前には、ただただプラピの美しさに、ぼうと見とれ、そのために見逃してしまったアレコレが山のように見つかる。
良い映画は、何回見ても、観る側の状況によって、いつも発見がある。
人種差別や、宗教の違いや、それらを超えてそこにある偉大な自然。
この映画のせいで、フライフィッシングをする人が増えたらしい。
しかし、この邦題、なんとかならんのか。
原作の本は、「マクリーンの川」だけどまだ、そっちのほうがいいような。
(で、この本、早速アマゾンで注文)
こうして、寝る前にココロを動かし過ぎたか。
目はばっちりさえ。
ゆっくりしようと、お風呂の後つけたラジオでは、アメリカ中間選挙の話。
ラストベルトあたりでは、ものすごい薬物中毒で若者が死んでいく、という特派員の話に、またも動揺。
未来に希望の持てない若者が、あっちでもこっちでもドラッグで身を亡ぼす。
道路に横たわった死んでいく若い女性の姿まで浮かんできて、ますます眠気が遠のく。
そういえば、クリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」も、殺伐とした、アメリカのまさにラストベルトを描いていたなあ。
アメリカの殺伐さは、日本の比じゃない。
ココロの奥底を、がりがり錆びた鉄棒でひっかきまわすような感じだ。
これじゃあ、もう寝るどころじゃない。
あーあ。
またラジオをつけると、生島さんの声が。
あ、五時すぎた。
もういいや、ご飯食べよ。
で。
ココア作ってパン食べました。
これって朝食でしょうか。