この前。
たまたまテレビで、「奇跡のレッスン」ていうのを見た。


外国からその道の一流の人を招いて、子供たちの授業をするというものだ。


この回は柔道。

日本のお家芸みたいなものに、フランス人の先生。
これはなかなかおもしろい。


生徒たちは、どうも自信なさげだ。
いや、気力もあるんだかないんだかわからない。


ただ、言われたことには、はいっ!はいっ!と大声で答える。


その様子は、ちょっと異様でもある。
大声で返事という訓練、をされた感じがする。


ところが、そんな生徒たちがやる気を出していく。


へええ。
なるほどねえ。


フランス人の先生は、怒らない。責めない。
負けることなんか気にするなという。


負けることなんかいいんだ、それより、自分が新しいことをしている、前の自分じゃなく、新しい自分を発見する、そのことが大切なのだという。


どんな大きな強い相手にでも、どうしたら勝てるが考える。
あきらめないで、いろんなことをやってみる。
自分で考えて、自分でやってみる。


そんな中で、子供たちが、ものすごい闘争心、やる気を持ち始めるのがわかる。


自分のアタマで考えて、自分で行動する。
常に自分をリセットしていく。


日本の指導者たちは、えてして、こうしろああしろと精神論もからめて、上から目線になりがちだ。


根性根性の一点張りの人もいる。


ちなみに。
私、昔、この根性大好き先生が担任で、そりゃあイヤな思いをしました。

寄せ書きでも、みんなが根性とか、なせばなるとか、先生に忖度した文書を書かずにはいられない、そんな小学校生活。

あれは一つの地獄でした。
根性地獄。


そんな記憶を持つ私にも、この外国人先生の授業は新鮮だった。


たんに、やる気を出せ、といわれても難しい。

君たちのやっていることが、どんなにオモシロイことなのか、そして、それは自分自身が考え決めて、やっていくことなのだ。


だれも、乗客じゃない。一人一人が船長、パイロット。舵を切る人。



うん。そういうことだな。
あなた任せじゃない生き方、にも通じるな。

これは大人の授業でもあるなあ。



勉強させてもらいました。