久しぶりに早朝新幹線。

そろそろ富士山か。


東京駅までの電車内は、まったく普通の混雑で、隣のおっきな男性の抱えたバッグ。

背中にあったものを、お腹に回す配慮はうれしいけど、もともとおっきなお腹らしいので、ボダンボダンと重なっている。


それにさえぎられ、通路真ん中で足を踏ん張る私の手が、ポールに届かず。


いいや、こうなったらエクササイズだと、膝を屈伸させ、振動をかわす。


汗がでてくる。



窓の外は、晴れ。



きのう、また死刑があった。

これで13人のオウムの人がいなくなった。


家から持ってきた朝刊で、それぞれの経歴を読む。


どの人も、遠く遥かな人ではない。
知り合いの知り合いにいそうな人ばかり。

いや、友だちだったかもしれないし、私だったかもしれない。


まだまだ若いその人たちは、この世を去り。




なにがどうあっても、夏は夏で、空は晴れて。

こうして、時は過ぎていく。


からあんと、アタマが鳴った気がした。



あ。曇った。
富士山見えない。

ふじさあん。どこですかあ。




これから大阪。