サティの「ジュ・トゥ・ヴ―」
邦題「あなたが欲しい」
今「名曲アルバム」で流れている。
この録音のいきさつは以前ここでも書いた。
そのあたふたぶりというか、なんていうか。
でも幸い「お蔵入り」することもなく、こうして放送してくださった。
これまたありがたい。
で。
さっき、初めて聴いた。
ううむ。
パリやサティの関しての興味ある映像なのに、まるで目に入らない。
自分の声ばかり気になる。
あの時の修羅場ぶりを思い出して、どきどきする。
このサティの名曲をお好きな方にとっては、なんで原調のソプラノじゃあないんだと思われるかもしれない。
だいたい、それしか聴いたことないよ、という人だって多い。
私もそうなのだから仕方ない。
なんたって、この時がはじめての地声パターン。
ふだんライブだと、ナンチャッテソプラノで、自作のエロい詞で唄っている。
一昨年だか、芸大の奏楽堂コンサートでも、そんなものを披露してしまった。
共演者が、芸大の先生ばかりだというのに、だ。
まったく、恐れを知らない。
知っていても、恥を知らない。
でも。
要請があれば、いたします、私。なのだ。
私、ナンチャッテですからと、事前にきちんと伝えても、それで良いということであれば、それこそ恥をしのんでいたします、唄います。
なので。今回の「名曲アルバム」も、そのあたりをお含みおきのうえ、どうか寛容なるお心でお聴きくださいますよう。
ああ、冷や汗でるわあ。