どうも左のわき腹が痛い。
だいたい、歳をとると、思いがけない時、思いがけないことが起こる。ってのは知っていた。
親を見ていればまさに。
次々と、予想もしないことばかりで、そのたびに、そんな病気があったのかとネットを探る。
ほほうなるほど。
なんて感心してる場合じゃなく。
そうだそうだ、自身にだってそんなことは起き得るのだった。
ははん、これはもしかして。
肋骨にちょびっとヒビくらいは入ってるかもしれんな。
筋のひねりだろうと思ってはいたが、この局部的痛みは、どうもなんか違うぞ。
60年以上のニンゲン実績で、あたりをつける。
昔、まだぴちぴちのスパッツをはいてた頃、モノをとろうと椅子に上がったまま玄関から外へ飛び出した。
その時尾てい骨をイヤというほどうち、局部的痛みが続いた。
医者に行くと。
「ヒビ、入ってます」
ふうむ、あの感じにちょっと似てる。
違うのは、ぶつけたり転んだりしてないこと。
これが「加齢」のなせるわざなのだな。
でも、平気だもんね。
めげないもんね。
ロキソニンテープを貼り、なんら変わらず出かける。
あちこちテープだらけだっていいもんね。
骨董の器に、なんとかいう接着をして、それが余計にそのものの価値を上げる。
そんなことを思い出した。
でも、これはもともとが価値のある骨董の場合だった。
いやいや、いいんです。
がんばります、私。