昼間の六本木で、会食。
今年いただくお仕事のかたとの顔合わせだ。
「クミコさんみたいな歌手珍しいですよ」
そのかたは私の「アカシヤの雨がやむとき」をテレビで聴いてくださったらしい。
そういう昔の歌謡曲を唄い、シャンソンも唄い、オリジナルも唄う。
好きなもん唄っていここまできた、という節操のない私を、こうして認めてくださるかたもいる。
まさに「拾う神あり」って感じがする。
ありがたい。
会食を終え、せねばならぬことがあった。
中島みゆきリスペクトライブで唄う曲のカラオケ録り。
ちょっとナサケナイ気もするけど、キー合わせをして、とりあえず練習用のカラオケを録るには、なんったってカラオケ屋さん。
いつもは自宅付近の店だけど、そのまま六本木のカラオケ店へ。
さすが六本木。
歌を唄いだすと、全体照明が暗くなり、ちかちか赤青緑のスポット照明が点滅しはじめた。
肩パッドぐいぐい時代の人になった気分。
がぜんバブリー。
おいおい、中島みゆきの歌たぞこれ。
二曲さっさと終え、さっさと出る。
どうもこの手は性に合わぬ。
だいたいこの街、好きじゃない。
そういえば。と、また昔話。
交差点付近のバニーガールのいる店でも、ピアノ弾いてたなあ。
弾き語りしてたなあ。
バニーガールのおねえちゃんたちは、私よりちょっと年下の子が多くて、でも、悲しいシャンソンなんて唄うと泣いてた子もいたなあ。
みんなどうしてるんだろう。
子供も大きくなって、孫のいる子だって。
きっとそうだろうなあ。
ああ、不思議だなあ。
たしかなのは、もうみんな、バニーガールの衣装は似合わないってことだなあ。