しばらくご無沙汰していた「小原会」に参加する。

 

小原会。私が命名した飲み会で、定年退職した、まあなんだかごろごろ良い湯加減みたいな人たちと、早い時間から飲むってもの。

 

 

男性一人であと5人は女性。

なのでかまびすしい。にぎやか。

 

 

「ねえ、わろてんか、ってみてる?」

「なにそれ」

「朝ドラだよ」

「わたし、最初見てたけどさあ、もう見ない」

「確かに、最初はおもしろかったけどねえ」

 

 

制作者のリサーチに加えてほしいようなぴーちくぱーちく。

 

「脚本家の体力落ちてるよね」

「最初はいいけど、息切れしちゃうんだよね」

 

 

 

なかなかにキビシイ。

 

 

 

 

「俺さあ、もうセックスとかなくなってからのほうが女房といい関係だなあ」

「ぎゃあああ、なにそれ、やめてよそういうの!」

 

その悲鳴に。

「どうしたの?」

「もうそういうエスのつく話って、しないわよ、誰も」

「そうかなあ」

「そうよ、そういうのイヤなの!」

 

 

 

やはり人はいろいろ。

 

だからおもろい。

 

人生いろいろ。

島倉さんは、ほんとにいい歌を唄ってたなあ。

 

 

 

「でもさあ、ほんと良かったよ、検査結果ダイジョウブでさあ」

と、唯一の男性Tさんの心臓検査結果を喜ぶ。

「でもまあ、女房がねえ、大腸がんの疑いでねえ」

 

ガン保険は入ってたけど、その結果いかんによってお金が出る出ないが変わるらしい。

 

 

「だからさあ、保険なんちゅうもんは信用できないんだよ」

「そうだよ、若い時から入ってさあ、どんだけお金ムダになったか」

 

それだけ健康だったってことだけど。

 

 

「だからあたしはさあ、全部やめちゃったの」

「ええっ、全部?」

「うん、何から何まで、健診もやめた」

「で、どうすんのがんになったら」

「それ、死因にするの」

 

 

これ、私のことですが。

まあ、こんなこといってられるのも、まあなんとか健康ってことでしょう。

 

 

 

ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。

すっかり夜になり、新宿駅で別れました。

 

 

記念に写真でも撮ろう。

 

自撮りで全員映ろう。

なんていってたのに、どうやら全滅。

 

自撮りがうまくできるのは、やっぱり若者のよう。

メカも、足腰も弱い中高年は、床だけが映った写真ばかりのようで。

 

 

 

ああ、楽し。

 

マイブルーヘブンな気持ちです。

 

天国に近い青空。な楽しさ、軽さです。