なんたってナンチャッテシャンソン歌手だ。
シャンソンだけのコンサートは、ほとんどない。
なので「パリ祭」といったものにも、ずうっと関心がなかった。
それでも、NHKホールでの「パリ祭」やらなんやらにお声をかけていただくと、急にシャンソン歌手の気持ちがしてくる。
昨日は、ここ数年続いている「森下パリ祭」。
友人のマジシャン、ナポレオンズのボナ植木さんと、下町のビッグバンド「オブサンズ」との共演。
バンマスの菱沼さんもそうだが、他に「堅気」の仕事を持ちながら、音楽をやっている人たち。
楽屋に読みかけの経済誌(英語だ)が、さりげなく置かれてたりして、お、なんかいいじゃんな感じ。
音楽は、そりゃあ上手けりゃ上手いほうがいいけど、上手くなくても楽しい。
みんなで人力でやってる感じがする。
文化センターの職員のかたがたも、お客さまも、いっしょに楽しんでいる、その雰囲気が良い。
ビールやソーセージなんかを売っているのも良い。
ほろ酔いで、やんやと笑いながら見ているのも良い。
パリ祭といいながら、どことなく寄席な感じでもある。
これが下町のパリ祭。
終わって、売れ残ったビールとソーセージに舌鼓。
ううむ、うまい。
昨日、一番受けたシャンソン。
ピアフの「水に流して」
松居さんに捧げたいと言ってしまったせいか。