俳優の篠井英介さんと、また年に一回のコンサートをする。
たいていが夏で、今回は6月。
「6月6日に雨降って」という、絵描き歌にも登場する日にちだ。
英介さんとは、もうかれこれ30年近くのお付き合いで、ここ何年も会えるのがこのコンサートだけ。
まさに「七夕」状態。
コンサートといっても「おしゃべりコンサート」。
英介さんは、歌い手ではないから、昨年から助っ人を招いた。
それがマスダ社長。
まだ30代半ばの青年で、シンガーソングライターだ。
どうやら路上ライブで唄っていたところを、英介さんに見初められたらしい。
昨年は、英介さんがプロデューサーのような形でCDまで出した。
「マスダくん、ライブがいいからさ」という副題みたいなコピーがついている。
英介さんの、ただならぬ愛情を感じる。
そのマスダくんが、英介さんに作った二曲が、聴くたびにステキで、どうせなら今回は私にも作ってとお願いした。
軽い4ビートがいいなあと思っていたら、そんな曲ができあがってきた。
なんだかロクでもない男と人生をかかわってしまった女の歌だ。
ロクでもない男ほど、始末が悪いものはない。
でも、リッパな男より、数段人生が楽しくなる。
楽しくなる。つうか、スリリングになる。
なんたって先が見えない。
地図なしに航海してるみたいなもんだ。
行き着く場所が見えない。
でも、行き着くとこが見えたら、人生はツマンナイ。
だから、この歌の主人公みたいに、あーあ、とわが身の不運を嘆いてんだか、笑ってんだか、あきらめてんだか。
そのあたりの感じを、ぜひ聞いていただきたい。
マスダくんのギター一本で唄う予定です。
6月6日。
午後7時。
成城ホール。
(成城学園前すぐ)
前売り4300円 当日4800円
問い合わせ 成城ホール 03-3482-1313
雨が降らないといいなあ。