今の天皇陛下が好きだ。


美智子皇后も好きだ。




この方たちを拝見してると、すうと良い気持ちになる。


ありがたい気持ちになる。





いつだったか皇后陛下が、「皇室は祈りです」とおっしゃった。




そういう覚悟で生きておられるのだと知った。



大変な覚悟だと思った。






「滅私奉公」。



天皇陛下のお言葉を聞きながら、そんな言葉が浮かんだ。






いや、「終身の滅私奉公」。



これがどれだけのことか。


ちょっと想像してみても、こちらの体がこわばってくる。そのくらい厳しい。






もうお楽になさってください。



何日間も、ぼうとされる時間をお過ごしください。



お二人で、パジャマのまま、うろうろなさってください。

(余計なお世話ですな)








それにしても。


ご自身が亡くなるときの、社会の混乱や停滞についてのお話には、驚いた。


その見識に感嘆した。





とにかく「自粛好き」のこの国だ。



歌舞音曲、お笑い、お祭りのたぐいは、みな自粛。





昭和から平成にうつるときの、あの暗く重い空気を思い出す。




それを陛下は危惧されている。


そんなことで国民を煩わせたくない、とお考えになっている。





社会性と合理性を持った、社会的天皇。



まさにそうだ。




開かれた大きな視点を持ち、さまざまな覚悟を持ち、個性を持たれている。






だからなおのこと。





もうごゆっくりなさってください。と思う。



おそらく、ほとんどの人はそう思う。





そう思わない人は、「なに」を守りたいのかお聞きしたい。