何度も何度も同じことをいう。


何度も何度もひとつのことを確認する。




そんな症状は知っている。



でも、自分の父親がそうなるとは、一年前には思わなかった。



いや、思いたくなかった。








先だって、介護認定の人の訪問で。


短期記憶のテストをされた。




リンゴとメガネと自転車の書いてある絵を見せ、それがなんであるか確認させ。


そうして、それから別の質問をして、そのあと、またその三つを言わせる。
という、よくあるテスト。





あれれ、わからんなあ。





その絵を見た事実さえ、うまく思い出せない。








そうか、こんなになってるんだなあ、父さん。








覚悟はしていた。



だからそんなにショックでもない。



でも。






昔、当時住んでた静岡の藤枝から水戸まで。



延々10時間以上、高速もない道路をひたすら走った日々なんか思い出す。



私の夏休みと冬休みを、こうして何回往復したことか。







助手席の母親が、バナナをむいて父親に差し出す。



それをかっぷりと食べ、ひたすら走る。







体力もある父親だった。




いや、過去形にしてはいけない。




今でも、がっちりと背筋もしゃんとしている。









カラダとココロ。



いや、カラダとアタマ。




そうさ、ただアタマだけのことさ。





ココロとはいいたくない。


もちろん「魂」ともいいたくない。






脳機能の低下。


たったこれだけのことさ。






だから、父さんは父さんなのだ。








デイケアサービスを受けることをお勧めします。

そこで、緊張をすることで、機能が活発になることもあります。

ここが「分かれ道」だと思ってください。






なるほど。





てなわけで、この夏は、父親のお試し施設巡り。


そこで、良い場所を見つけるのだ。





これまで知らなかった世界を知ることにもなる。




そう思えば、憂鬱だって興味に変わるというものさ。







など、思っております。





さて。


今日はこれからキャンペーン。




茨城の下妻という所。




でかいイオンモールで、Tシャツでも買おうかなあ。