いろんな人に会うと、いろんな話が聞ける。



えええ、そんなあほな。的話も多い。




で。



一昨日。






それこそ30年ぶりの友人が言う。





「あのね、うちの夫がね、年金もらうことになってね。

私は夫よりずっと年下でね。

そしたら3万円出るっていうの!

夫は、それはちょっとおかしいんじゃないかって事務所の人に抗議したんだって」






もらえる立場で抗議する人も、なかなかの人だけど。



このビックリ仰天な話に。


そばに立ってた、もうすでに年金をもらっている友人が。







「そうなんだよ!

うちはさあ、奥さんが22歳年下だからね、ずっともらえるんだよ」








えええええっ!


そんな話、聞いたことないよ!







興奮しないでまとめるとこういうことだ。








65才になって年金をもらえるようになった男性。

奥さんが同年齢だと、まったく関係ないが。

奥さんが年下だと、彼女に年金の出る年齢まで月3万円の援助が出る。

ただ、これが逆だと出ない。

つまり、年下の夫という場合はダメ。








「これってさあ、まったく昔の価値観でできてるんだよねえ」

「でもさ、こんなのみんな知ってるのかあ」

「知ってて、言わないのかなあ」








とまあ、大いに盛り上がったのだけど。








私のように、年金などと無縁のものには、なんともいわく言い難く。





でも、今頃22歳も年下の女性と再婚した、古くからの友人の、えっへっへとワイン片手に笑う、その笑顔も、なんだかネタマシイ。


ちょっとアンタどうよそれ。






そうか、この世の中は、こんなふうなことになっておったのだな。





みんな自分が得したことは、だいたいがいわないものだ。





こんなふうに、みんなでワイワイ言ってることが、貴重なのかもしれない。








いやいや、それより、あんなに突っ張ってた若者たち(だった)が、年金話で盛り上がる日が来るなんて。





まったくアンビリーバボーだなあ。