札幌に着いた。

ちょっと寒いけど、良い天気だ。



昨日は、歌番組の収録をしていた。

別れのブルース。

淡谷のり子さんの名曲、これまでも唄った記憶がある。


裏声を使って唄うか、はたまた地声のままでいくか、それも迷った記憶がある。




黛ジュンさんに、お会いした。



お話していると、三木たかしさんに似たお顔をされる。


そりゃそうだ、兄妹だもの。




私、天使の誘惑が、カラオケのおハコです。



そういうと、うれしそうに笑われた。



天使の誘惑、ホントにスキな歌だ。



私の唇に人差し指で、口づけしてあきらめた人。




人差し指で口づけって、なんだかよくわからない。


よくわからないけど、わかる。



ああ、じれったい。

そんな可愛い女の子の心持ちが、浮かぶ。



まったく、天国のような歌だった。



この国のイケイケ高度成長時代の歌。

明日には、よりよい明日しかない、そんな時代の歌。



その頃の歌には、光があふれている。





今は。今は。



シンドい時代だ。

荒波をみんなでしのいでいる時代だ。




スッキなのに、あの人はこなーいー。


黛ジュンさんの、ちょっと舌ったらずな声と、ミニスカートでリズムをとる細い脚。



その美しい脚は、相変わらず。


黛ジュンさん。

彼女の歌は、どれもこれも、希望を思い出させてくれる。



子供だった日の、希望も。






札幌はこれから花真っ盛りだなあ。


いいなあ。


ゆっくりしたいなあ。



でも。

日帰りなのです。


あーあ。