やっとおっきなコルセットがとれた。


母親の背骨は、もう潰れるところは潰れていて、医師も「まあ、こんなとこでしょう」という感じ。
 




これ以上の骨折連鎖がないように、母親は、毎日自分で治療の注射をしている。

慣れたとはいえ、注射ってやっぱりイヤだよ、といいながらがんばっている。

それも、もう3か月。




血中のナントカいう骨の成分も上がってきていて、母親はうれしそうだ。




 




胸まであるおっきなコルセットから、その半分くらいのコルセットに変える。



これは、救急車で運ばれたとき、とりあえず与えられたもの。






そうか、あれから4か月か。





あのとき、ああしていれば、とか。


あのときの医者の対応は、どうだったんだろうとか。




考えれば考えれるほど、わからなくなる。


悔しい気持ちにもなる。





何が「正解」だったのかなんて、わからない。






きっと、こんなふうに誰もが迷いながら治療しているんだろうなと思う。




そして、それでもなお、あまりにヒドイじゃないかと思ったときに、「医療過誤」の争いになったりするんだろう。







「あきらめる」



その線引きはムズカシイ。






自分のことなら、すぐにアキラメてしまう私だけど、親のことはそうもいかない。





もんもんとしながら。



でも、けっきょく思う。





なるようになる。






また、これだな。