米子空港は鬼太郎空港でもあった。


荷物のベルトコンベヤーには目玉おやじが座っている。



水木しげるさんは、米子近く境港出身だった。


なるほど。





泊まったホテルが、予想だにしていなかった温泉。


狂喜乱舞。



夜と朝と二回、風呂に入る。


ああ、極楽。




ちなみにこの温泉、皆生温泉という。


皆生と書いて「かいけ」と読む。


何回覚えても忘れてしまう。



かいせい、とか、みなおとか言ってしまう。




海のすぐそばにあるホテルの窓からは、日本海の荒波がどどんどどんと打ち寄せるのが見える。



あまりの激しさに、海岸がえぐられ、昔は何軒もの旅館がなくなってしまったらしい。


今は、テトラポットで護岸されているものの、さすがに日本海だなあと感心する。







肝心の仕事は、日立でも参加させていただたい合田道人さんが構成演出するイベント。


お客さまからのリクエストにお答えしながら、日本の名曲を唄っていくというもの。


NHKの公開コンサートでもあるけど、スタッフもみな合田さんに信頼を置いている。



ほにゃんほにゃんしているように見える合田さんだけど、やはりタダモノではないな。





(合田さんは、以前にも書いたけど、「童謡の謎」や「神社の謎」というベストセラーを書いていて、私にはなにより「合田の謎」の人だ。)







神さまの多いこの地域。

合田さんは大忙しだった。

出雲大社から白兎神社まで車で飛ばしたらしい。

なんちゅう距離。





この前まで、東京から行くには不便だった富山や金沢も新幹線でつながった。


便利になった。



この調子で、島根や鳥取もつながってしまうんだろうか。


新幹線でひょひょいと気楽に行けるようになるんだろうか。




一時間20分くらいのフライトで、うとうとしながら考えた。




神さまって、便利なとこには住みにくいかもしれないなあ。


もちろん妖怪も、ね。