先だって、石巻にうかがったさいに。


ライブ終了後の宴席での発言が、ずっと心に残っていた。



「この年になると。恋の歌が身に染みるんですよねえ」


ちょうど団塊の世代の女性の一言だった。





恋とか愛とか、惚れたとかはれたとか。


そんなこと、もう超越するのが年を重ねることのように思っちゃうけど。


いやいや、ニンゲンはそんなふうにできてはいない。





若い時にはもちろん、いくつになっても。


恋に憧れる気持ちが、人を支える。


生きる力になる。




だから、イケメン歌手のオッカケをする熟年女性たちも多いのだろう。


なるほどなあ、理にかなってるなあ。






でもって、これまたつい先日。


神戸での鼎談のさい、平和を考えるとき、歌にどんな力があるのかというような質問に。



「論理に論理で向かい合うんじゃなくて、ただあなたが好きだっていうようなもの。

 身もだえするような恋の歌が、もしかしたら一番大切なのじゃないかと」



そんな発言をしたら、拍手がきた。


賛同だと思った。うれしかった。






身もだえするような恋の歌。




それから、アタマの中に、それがインプットされた。






で。

昨日。やってみました。そういうの。




映画「居酒屋兆治」で、死ぬまで健さんを思う、大原麗子演ずる女性。


あんなオンナをイメージしてくださいと作詞者にお願いし。


なんとかできあがったのです。





さあて。発売はまだ未定ですが。


とりあえず、身もだえしてみました。わたし。



気持ち、良かったあ。