神戸での「うたごえ祭り」では、女性合唱団のかたがたと素晴らしい歌をご一緒できたが、もう一つ。


楽しかったのが鼎談。


池辺晋一郎さん、妹尾河童さんと。


私が60代、池辺さんが70代、河童さんが80代。


それぞれの人生のこだわりや、平和への思い、そしてチャーミングなお人柄。


残念だったのは、打ち上げに出席できなかったこと。


またぜひ、と願って。








で。昨日は、早くから母親の病院。


「骨粗しょう症」の専門外来に行く。



女性は、閉経後のこの症状で、骨折、ひいては寝たきりになる可能性が、ものすごく高い。


こんなこと、知識としてはしっていたけど、実際母親がその道筋を歩いていることで、がぜん身近になった。



母親は、でも、毎日牛乳を飲み、ヨーグルトを食べ、カルシウム剤を飲んでいた。


それなのに、今の有り様なのだ。




もちろん、もってうまれた体質など個人差はあるけど、やっぱりおそるべし「骨粗しょう症」。





ところが、治療も日進月歩。


飲み薬だけじゃなく、注射も。





最近できた新しい治療法を、今回は取り入れることになった。


それが、毎日自分で注射を一回するというもの。




これで、かなりの骨量増加が期待できるらしい。


高齢の女性の場合、骨がすかすかの人には、これが助けになる。





ただ、自分で注射をするのだ。

これ、なかなかハードルが高い。



若い家族といつも一緒ならいいだろうけど、そうではない場合、たよるのは自分自身しかいない。



「ええっ、こわい!」


「ダメ、自分でするの!」



とココロを鬼にする。




だって、ちょっとでも手助けをしたら、一人の時困るのは母親自身なのだ。




そして。


丁寧な看護師さんの指導のもと、練習をする。



手首の骨折以来、握力の衰えている手は、針を抜く作業がなかなかむずかしい。



それでも、励ましながら、なんとかクリアしていく。




「良かったね、この年になって新しいことに挑戦できて」


というと、まんざらでもなさそうだ。





自立。


いくつになっても、この意識が必要なのだな。




それが、結局自分を助けるのだ。






で。

今日は今日とて父親の病院。


ここでもちょっとした医師との闘いがありそう。





母親の注射も、二回目を見守らねばならん。




そのあと、中島みゆきコンサートのリハーサル。

今度は、歌手にならねばならん。





なかなかにスリリングな一日であるなあ。