福知山線の事故というのがあった。


大きな大きな悲しい悲しい事故だった。



そこで犠牲になられたかたへの思いが、突然コンサートの依頼となって、私のところにやってきた。


もう十年前のことだ。




キィちゃんというのが、その依頼主の女性。


伊丹のライブハウスで、第一回目のライブが開かれ、そこで募金を募った。




そこから、ずうううっとご縁がつづいて。


今では「関西クミコ倶楽部」、略して「関クミ」なる、数人の輪になった。







昨日は、福知山線の「福知山」でコンサート。


そこには、その「関クミ」メンバーも来てくれた。



大阪からも京都からも、なかなかに時間のかかる福知山。


雨のなか、足を運んでくださった。


幸せなことだなあと思う。






そうだった。

あの事故後、福知山線に乗った。


その現場に手を合わせたかったからだ。



福知山線の車両は、もちろんラッシュの時間でなかったでせいもあるけど、向かい合わせの席もあって、おどろくほど「のどか」だった。



一日中、殺気立った東京の鉄道を見慣れている身には、ここであんな大事故がと、信じがたいような気持ちだった。






その福知山線の終点、福知山で昨日唄えたこと、そして、キィちゃんたちも来てくれたことは、やっぱりご縁なのだなあと思った。




主催の皆さまにも、地元の皆さまにも、心から感謝いたします。




これで、なんだか一つ、やるべきことをやった、と思えてしまいました。





あ。そうそう。

前夜行った、福知山のスペイン料理屋さんが、めっぽう美味しくて。

ピアノの大貫さんは、完璧にノックアウトされたようです。


また、福地山の仕事がございましたら、ぜひ大貫さんへ。はい。