「医者にロクなやつはおらんよ。看護師もだけどね」



看護師で定年を迎えたMちゃんがいう。


まあ、医者もニンゲン、いろんな人がいるってことだろう。






昨日は、母親の病院に付き添う。



この医者は、お酒を飲んだら、ものすごいカラミ酒だろうなあと思う。



ちょっとした質問への、過敏な反応をみていて、いつもそう思う。


こういう先生に、真っ向から意見するのはヤバい。


医者の逆切れっていうのを、見るのはイヤだ。


困るのは患者の、母親だ。






待合室で母親に言う。



「とにかくさ、整形だからさ、時間が経てば必ず良くなるよ。

 そんで、二度とこの先生とかかわらなきゃいいんだからさ」




「うん、そうよね」


母親も深くうなずく。









今朝、区の健診に行ってきた。


近くのクリニックでの、一年に一回の簡単な検査。




体重は一キロ減って、身長が1.5センチ伸びた。


機械じゃなくて、人力での測定なので、どうもアヤシイ。


アヤシイけど、毎年のことなので、ま、こんなんでいいかと思う。




でも、ここ数年160センチ台だった身長が162センチを越えたのは、喜ばしい。


心当たりは、姿勢。



肩こりをなくすためにも、とにかく姿勢を良くすること。


胸を張り、肩を前かがみにしない。



これだけで、肩こりはずいぶん楽になった。


で、そのオマケで、身長も伸びた。ってことだろう。





いいこともあるもんだな。







レントゲンも撮る。


先生、出来上がった写真を見て。


「まあ、大丈夫かなあ」



「胃下垂はその後どうですか?」



「え?胃下垂?誰かに言われた?」



「先生です!」



前回、そういってたじゃありませんか。

こんなに下に胃袋があるって。




「ふううむ。でも、この写真じゃうまくわかんないからなあ」


「・・・・」




「医者にロクなヤツはおらんよ」

Mちゃんの言葉が、聞こえてくる。





まあ、いっか。



だんだんとそんな気になってくる。




命にかかわるもんでもなし。




でも、これって裏をかえすと。

命にかかわる病気で、医師との関係に苦しんでいる人もいるってことだ。




医は仁術とはいえない状況が、ごまんとあるってことだ。






これまでお世話になった先生には、感謝一杯だけど、たしかにいろんなことはあった。




タフになろう。そう決めた。


タフ。


これから、それが何よりの武器になる。