高校野球の真っ最中だ。



毎度毎度思うこと。


高校野球って、ほんとに人生の定点観測だなあ。ってこと。




その昔、お兄ちゃんだった球児が、そのうち同級生になり、弟になり、子供になり。

今は孫。



ううむ。


早い。人生はやっぱり早い。





昨日はあの日航機事故から30年だった。


あの日、あの夜のことは、くっきり覚えている。



ピアノの弾き語りをしていた日本橋のステーキ屋さん。



「ジャンボが消えたらしいよ」


コックさんがいった。





それからのことは、あまりにツライ。


思い出すだけでも、胸が痛い。




それにしても。


あの頃のマスコミはひどかった。



乗客の家族のもとに、すっとんでいった。


驚愕と悲しみで張り裂けそうな家族のところへ。





昨晩の特番テレビでは、その時の驚いてしまう映像が流れた。



奇跡の救出をされた川上慶子さん。

お父さん、お母さん、そして妹一人が亡くなった川上家。


その家族旅行に同行できなかったお兄さんに、マイクが向けられた。

(彼は野球の部活で行けなかった)




「君は、なぜ一緒にいかなかったの?」



こんな質問をする記者がいたのだ。




昔のこととわかっていても、怒りでいっぱいになる。




その時の坊主アタマの、このお兄さんももう、44歳だという。



慶子さんは、三人のお子さんを持つお母さんになったという。




お兄さんの目には、今も涙が光る。


生き残った慶子さんをマスコミから守りながら、彼は、若い家長として、きっとものすごくがんばってきたのだろうなあ。




そのことを思うだけで、涙が出る。




30年。


どの遺族にとっても、昔のことではない。



私だってついこの間のことのように思うのだから、ご家族にとってはなおさら。




ただただご冥福を祈るしかない。








あ。


早稲田実業の試合が終わったようだ。



清宮くん。


まだまだ子供なのに、お父さんになった時の顔が想像できる。




オジサン顔ってことかなあ。

いかんいかん、失言。