買い物をして帰る途中。


近所の家の塀に貼り紙が。


「アベ政治を許さない」


お。こんなところに。なんで。


帰って調べてみると。




このまま安保法案が、通ってしまうのか。

それでいいのか。

なんとかしなきゃ。




その思いから提案された抗議の形だった。




それぞれが近くのセブンイレブンでプリントアウトする。



それを持って街頭に立つ。


あるいは、どこかにつける。




そういう目に見えるやりかたで抗議する。




駅前では午後一時に、その集会もあったらしい。





そうか、そういうことだったか。





プリントアウトは、知らない人もできない人も多い。


だから、どこかで配ってくれるのもいい。



Tシャツてのもいいかもしれない。


バッジだっていいな。




この文字、俳人の金子兜太さんのものだという。




この人、好きだ。




これ、ほしい。




どうせなら、黒字だけじゃなく、もっとポップな色合いもいい。


そうして、みんなでつける。




アベさんが好きな人も、だまされてつける。


わけわかんないけど、かっこいいからつける。


みんながつけてるから、つける。




それでもいい。



ただ。


時間が限られてる。




60日間ルールってやつもある。


黙ってても、自動的にスルーされる。





ヤナもんはヤダ。


きちんといいたい。




どうせ先に死んじゃうんだからさ、なんて思わずに。


これから生きていく人たちに、恥ずかしくない日本を残したい。





わけわかんなかった新国立競技場だって、白紙になった。


みんなの声が、白紙の後押しをした。



そう思うことで、ちょっとは勇気が出る。



だから。


「どうせ」なんて思いたくない。



「どうせ」を、待ってる人たちがいる。



どうせ、あきらめちゃうさ。

どうせ、いっときのことさ。



そう思ってる人たちに屈したくない。




何回も憤慨して怒って、がっかりして、あきらめてきたから。


そんなのもうイヤだ。





歌は「愛」を唄う。


それがすべてだ。



愛が唄えない世の中なんて、イヤだ。


あんな愛も、こんな愛も。


タブーなしに唄える世の中じゃないと。



生きられないんですわ、私たち歌い手は。