「青い空は」という歌がある。

「INORI」と同じ、原爆のことを唄った歌だ。


曲調は明るい。


青い空を青いままで子供らに残したい、という歌詞も素直だ。




この歌、1971年にできたものだけど、今年いろんな人が唄う「青い空は」をCDにすることになった。


制作を音楽センターがしている。



ここには、「広い河の岸辺」以来お世話になっている。


そのご縁で、昨日レコーディングをした。



全部のアレンジを井上鑑さんがされている。



井上さんといえば、この業界のトップランナー。


なぜ、井上さんが。


どうやらお父様が、戦前から「うたごえ運動」と深くかかわってきたらしい。


(日本のチェロ界の巨匠でもあって、シベリア抑留も経験されている)





音楽センターの皆さんは「アキラさん、アキラさん」と呼ぶ。


親子二代のお付き合いということだ。





井上さんとは、これで二度目。


前回、ものすごく凝ったアレンジに、ドラムの山木さんもベースの高水さんも、目が点になりながらうれしそうだった。



そして今回。


やっぱり、エッジの効いたアレンジに仕上がっていた。


さすがだ。




作曲者の大西先生が、最初は戸惑っていらしたが、終了後おっしゃった。


「新しい形になりました。深いものになりました」


84歳になられる先生と、その次の世代の井上さんと私。





こんなふうに歌は受け継がれていく。






さて、これから母親の病院。



幸い雨も降らなそうだ。




では、行ってきます。