今朝の東京駅、東北新幹線ホームはいつもと違う。


楽器を持った人も多い。

帰省する人の他に、あきらかに、違う目的を持った感じの人が多い。



震災から四年目の、その前の休日。

いろんな人が、いろんな目的で、北に向かう。



私もそう。

新幹線は仙台に向かっている。


あの日、石巻でのコンサートを主催してくれたのがみやぎ生協。


そして、そのみやぎ生協に、助けの手をさしのべていたのがコープこうべ。



神戸から宮城へ。

宮城から神戸へ。


苦しみを経験しあった仲間は、強くあったかい。


そのかたがたと、今日は声を合わせて唄う。




朝、知人からメールがきた。

ニュースで安倍さんの奥さんの昭恵さん。
きっとツナガルで踊ってましたよ。


どうやら手話での踊りらしく、この歌がそんなふうに、どこかのだれかとツナガり、またどこかのだれかにツナガル。


そう思っただけで、ちょっとうれしい。



昨日、坂戸でもツナガりのコンサートをした。


広い河の岸辺、を持って被災地を訪れ続ける八木さんたちを支援する人たち。


コンサートでの収益を、その費用にと、行われている。


最前列には、福島の浪江から避難されてきた人たち。



最後にみんなで唄った。

もしも小舟があるならば漕ぎだそう、みんなで。

漕ぎだそう、みんなで。




広い河のような復興。

今は見えない向こう岸。



その果てなさに、足はすくむ。


この時期、震災関連の仕事をするたび、向こう岸は、どんどん遠くなっていくような気持ちさえする。




でも。

でも。


歩いていかなくちゃ。

泳いでいかなくちゃ。


ああ、果てない。

遠すぎる。


でも。でも。



この繰り返しで、もう四年。まだ四年。