降りた緞帳の裏で一線になって並び、これから本番という時。
それがテレビの収録であったり生放送であったりする場合。
たいていみんな緊張している。
もちろん、テレビと関係なくても緊張するが、テレビの場合には、マチガイが他の皆さんへの「大迷惑」になる。
「録り直し」になったら、本人だけではすまない。
そんなこともあって、横一線になった歌い手の中で、ふと、これってなかなかいいなあと思ってしまった。
みんな、おんなじなんだなあ、こうして緊張してるんだなあ。
昨日は、ジャスラックが主催している「昭和の歌人(うたびと)」たち」という番組の収録。
いつもは、古賀記念館のホールで行っているが、昨日は30回目ということでNHKホール。
歌手も、演歌から歌謡曲からミュージカルからと様々で人数も多い。
その様々な歌い手が、並んで幕開けを待つ。
この図が、けっこう感動してしまう。
それどこじゃないよ、とは思うものの、同じ歌の道を歩いてきて、若い人もベテランも、みんな一線に並んでる。
これって、けっこう感動もんだと私は思う。
幕の表じゃなくて裏。
ライトの影にかくれたところにドラマはたくさんある。
思えば、こうして異種交流ができるってかなり幸せなことだ。
共通なのは、ただ音楽ということだけ。
それぞれのコンディションの作り方とか、発声の仕方とか、楽屋の薄い壁からもれてくる音たちに、不思議な連帯感をおぼえる。
みんなおんなじなんだなあ。
そんなこんなで、この放送は来月1日の夜、BSプレミアムで。
さて。
これからまた東北新幹線に乗ります。
ユリアゲ。あ、変換できないっ。
あの大震災で大きな被害を受けた街に行きます。
地元のかたのお話をうかがってきます。
では。