ずっと朝から夜まで、あっちこっちへ、行って帰ってきた。



一昨日は、日野のコロムビア大行進に参加。


「愛と死をみつめて」の青山和子さんにお会いできた。


  マコ 甘えてばかりでごめんね


ああ、なつかしい。


みもだえするほどなつかしい。


(その青山さんは、おどろくほどお若い)



そこから、新横浜に出て、名古屋、そこかやら弥富。


弥富のかたがたとは、再生ピアノのご縁で、仲良くしていだいている。


あれ、どっかで見たおっちゃん、が市長さんだったりする。



そのコンサートを終え、乗った新幹線が停電でストップ。


トイレも使えない暗い車内でシンとしている。


長野で地震がありました。とアナウンス。



復旧してたどり着いたらもう翌日。




そして昨日早朝、仙台。



5000人以上があつまる大うたごえ祭典。


そこで「広い河の岸辺」を600人の方々と合唱する。



リハーサルで。


あ、あ、あ。とおもったら涙がこぼれおちた。


あ、あ、あ、と号泣しそうになるのを、かろうじてがまんした。




でも、歌にならない。


なんてすごいんだろう。人の声って。


ぼうぜんとする。




どんなにデジタルになっても、人力にかなうものはない。


非力なニンゲンだけど、やっぱり生身のニンゲンはすごい。



もし停電したって、ちゃんと唄えるんだもんなあ。





八木さんから、この歌がおくられてきてから、ちょうど一年。


ケーナで参加された八木さんも、感無量の様子だ。



一人でも多くの人にこの歌を唄ってほしい、そういう彼の思いを背負って、唄いはじめたのだけれど、今では、多くのかたがたに合唱曲としても唄っていただいている。



一人から数十人、数百人、数千人へ。



この歌を唄ってくださる人が、ふえてくれることが、なによりうれしい。




仙台での公演だったが、あちこちからたくさんの人がみえた。


みんな合唱を愛する、音楽を愛する人ばかり。



そして仙台の地で、復興を祈り、誓いながら唄う。




自然災害ばかりのこの国で。


地図を見ればほとんど山ばかり、平野などごくわずか。


そんなちっちゃい国で、それこそ肩を寄せ合って生きる。


支えあって生きる。




歌も、その支えあいの一つなんだなあ。




東京にもどり、電車にのると、またなにやら。


どっかの区間で異常音ありのため、運転見合わせとか。



つくづく、ついてない。



じっとがまん。




私の目の前に立った二人。


新婚らしいが、時々体を寄せ合っている。


ダンナさんのカバンは、相当使い込んでくたくたになっている。


奥さんのスカートの裾から糸が引いている。


どうやらお金の話をしている。


ときどき、奥さんがダンナさんの肩に頬を寄せる。



がんばれ、二人。


がんばれ若い二人。






そんなこんなで。





これから北海道です。



小樽に行きます。



寒いだろうなあ。




あったくなったココロでまいります。