高校のクラス会があった。
今回は「還暦記念クラス会」。
27人ほどが参加。
もちろん全員が今年度の還暦。
60になった女が集まるとなると、昔だったらそれこそオバアサンだらけ。
そんな感覚。
ところが、今は、様変わり。みんなけっこう若い。
時代は変わるなあ。
でも、変わんないのがそれぞれの悩みや事情。
100歳と0歳がいる家庭もあれば、認知症の姑を持つ果てない介護家庭とか。
あるいは、退職した夫との息詰まる生活のこととか、出て行かないデカイ息子のこととか。
ほんとは一刻も早く辞めたいけど、もうすぐ退職だからとがんばってる人とか、
年下の夫に食わせてもらって初めて扶養家族ってものになった人とか。
孫が4人いる人とか、ずっと一人で生きてきた人とか。
まあ、さまざまだ。
このクラス会、20才の時が第一回目。
それから、30代、40代、50代と、合わせて10回ほどか。
これ、「女の一生」の定点観測みたいだ。
子育てでみんなやつれてた時期から、年金生活へと。
どひゃあというほどあっという間のことだ。
次は3年後。63才。
ううむ。
この調子だと、ほんとにオバアチャンだらけになるのも、あっという間だろうな。
ううむ。
人の一生が、問屋街の合羽橋あたりの食品サンプルに思えてくる。
カレーライスとか、お寿司とかに混じって、「女の一生」てキーホルダーもぶら下がってる気がする。