藤沢に行く。
湘南シャントゥーズという、湘南地域でシャンソンを愛し唄っておられる方々のコンサート、そのゲストに招かれた。
もうお一人のゲストが菅原洋一さん。
菅原さんは、相変わらずダンディーで、粋で、何より、声が衰えないのがすごい。
「菅原さん、私の理想です」
思わず言ってしまう。
長く唄ってるとありがちな歌の崩し方、そういったものがない。
そうして、どんどん色っぽくなっているのだ。
スケベじゃないとこうはいかない。
そうはいっても、面と向かって「菅原さんスケベだなあ」などとは、言えない。
(いや待てよ、以前言ったことあるかも)
でも。
スケベで上機嫌。
これが芸の最高峰だと思う。
年を重ねれば重ねるほど、いろんなことがシンドクなるから、えてして歌は重くなってくる。
それを軽さに変えていく。
人生、なかなかオモロイもんでっせ。って感じ。
「小さな喫茶店」という歌を唄っていた。
昔のタンゴだ。
それを菅原さんがテレビで唄うのを見た。
菅原さんは、途中、小さくステップをした。
それが、なんとも粋で、この歌の面白みがぐっと増した。
そうか、この歌、こんなに可愛い愛らしい歌でもあるんだ。
目からウロコだった。
こういう歌い手は少ない。
重鎮になると、たいてい重い。
晴れ晴れしない。
目指せ、菅原さん!
ということで、これからまた収録に出かけます。
晴れ晴れ唄おうっと。