お風呂から出て、ハタと気づいた。


そうだ、今日は土曜日だ。



いつもUSENでは「落語ちゃんねる」を聞いているが、「昭和ちゃんねる」に変える。



土曜の「昭和ちゃんねる」は「クミコ・昇太のおしゃべりゆうせんじゃん」。


なんだ、このタイトル。


つまり二人のオシャベリが中心となった番組ということ。




収録は前月の6月。


昇太さんは、芝居の真っ最中で独演会もして、相当に声がマイっていた。


私も、そのあたりはひどい状態で、朝からテレビ収録、午後コンサートリハーサル。


できることなら、昇太さんにたくさんしゃべってもらおうとシタゴコロを持っての現場。




ところが、昇太さんはそれどころではない。


めずらしいことだ。



こうなりゃ、私ががんばるかと、気合いを入れた。



そんなこんなの収録だったので、いったいどんなふうになったのだろうと聞いてみた。




いやあ、見事。



昇太さんも私も、なんてことないように聞こえる。


録音技術もすごいんだろうけど、テンションを保つっていうことのプロさかげん。



どんなときにも、どんな状態でも、プロとしてのテンションをきちんと保つ。



さすが、昇太さん。


(私も、ちょっとはね)



調子の良いときは、なんでもできる。



調子の悪いときこそが正念場。




これは、どんな局面でもそうだ。



だいたいが、調子の良いなんて時のほうが少ない。


だから、くさらず、あきらめず、したたかに。



しのぐ。


ひたすら、しのぐ。




昨日ブログで書いた長距離トラックの運転手さんみたいに。


深く考え込まず、とにかくしのいで生きる。





みんな人生の長距離ランナーなんだから。


考え込んでたら、完走できないもんなあ。