区の検診結果をもらいに医者に行く。


絶不調の真っ只中だったのに、

「まあ、きれいですねえ」と、

看護士さんからおほめいただくくらい、すべてOK。


ついでにインフルエンザの予防接種もして、

これで冬への心構えが整った。


とはいうものの、なんなんだこの暑さ。

このぶんでいくと、秋を通り越して冬になりそう。

春を通り越して夏になったのと同じ。

なんなんだ、この国は。



カッカとしてはいけない、暑さくらいで。

いかりはいかん。


そこいくと、泉谷しげるという人は、

いつも怒っている、という感じなのだが、

そして昨日の宮崎野外フェスのリハーサルでもまた、

泉谷さんは、バンドメンバーや音響スタッフへ、

バカヤロー攻勢をかけていた。


もう人徳というしかない。

これでみんなに愛されているのだ。


泉谷さんのバカヤロー攻勢は、あっけらかんとしている。

イジメでもなくアトもひかない。

ただ彼の中の正しい音楽のための怒り。


こういうこと、なかなかできない。

ほんとスターだなあ、カリスマだなあ、

ほれぼれする。


泉谷さんの視線は、いつも平たい。

相手がどういう人でも、人は人。

ニンゲンはただのニンゲン。

その意識が、口蹄疫で苦しんだ宮崎を助ける行動に

なった。


そこに困っている人がいて、だから何かしよう。

でも、決してエライことをしているって意識はない。

じゃかじゃか音楽やってよお、

そんでみんなで盛り上げってよお、

いいんじゃないの、それで。

な感じ。



「性転換前だからよ、今日は」

と、いつものジーパンTシャツ姿の私を、

スタッフに紹介する。


「はい。舞台では性転換後の姿で」

と私も挨拶する。


どんなことになるのか。

おっそろしいようなわくわくするような。


でも、もう元気になった宮崎は、

牛も豚も鶏も、食べ放題ですからといわれ、

とにもかくにも空腹を第一として臨もう、

そんな私であります。


いやもちろん歌が第一ではありますが。