昨夜福山に着いてタクシーに乗る。

福山って大きいよね、街。
なんて話してると運転手さんが、
吐き捨てるようにいう。

「ちいさい街ですよ」

電車から降りてくる人しか歩いてない。
ほら、こんなに人いないでしょ。
城しかないんだから。

確かに、これまで駅前しかしらなかったせいもあって、
閑散とした感じはある。

だが、これは今この国の地方都市の有様そのまま。
以前はどれほど華やいでいただろうという、
それぞれの趣のある街々は、
もう全滅状態になっている。

何度もいうように、これは私の両親の故郷水戸と同じ。

あの素晴らしい街々は、どこにいってしまったのか。

東京みたいに、大都市はどんどん肥大して、
そこだけ重力が重くなるような、
息の詰まるような。


あ、でもどうも息が詰まってるのは私だった。
まだまだスウウと抜けない。

さて、これから、会場入り。
無事唄えますように。