ドキュメンタリーは、視聴率とりにくい、

とよくいわれるけど、

私はドキュメント番組、好きなんだなあ。


こんな人あんな人、

世の中にはほんとにいろんな人がいて、

みんなただ懸命に生きてる。

そんなことで、いつもじわんじわんしてしまう。


一つの場所で72時間カメラを回すっていう、

NHKの番組。

昨日は大阪西成地区。

そこの貸しロッカー屋さんのお話。


このあたり、ディープな街で、

明日の見えない人たちがたくさん生きている。

見えなくても見ようとしてる人たち、といったほうがいい。


そんな人たちは、

この月1000円のロッカーに、

いろんなもんを詰め込んで、

そこから仕事に出て行く。


聞いてみると苛酷な生活ばかりだ。


顔を撮られたくない人も、

もうほっといてと逃げるように去る人も、

その昔の給与保証書を誇りとしてもってる人も、

今は精神のバランスが何より大切だと本を読む人も、

田舎に帰っても、カマで追い返されるという人も。



このあたりは、通天閣にも近い。

ずいぶん前に、ジャンジャン横丁にはまって

朝からお酒飲んでるオジサンたちを横目に

いつしか自分もその一員のような気になって、

同じように朝ビールとドテヤキを食べた。


いい気なもんだった、と今は思う。


ギターを持って「かまがさき~」と唄うオジサンの歌が、

めっぽう沁みて、じんじんする。



さて、これから静岡。


「人生は大きな荷物を背負って長い道を

行くようなもの」

そんな言葉を残した家康さんの土地だ。


顔洗お。よいしょ。