一年のうちときどき


今 自分がどこにいて 何してるか


混乱するときがあるけど



ここ数日も そんな感じだ



そういう時は 移動がはげしい



以前 北海道と鹿児島が


ごっちゃになったときと同じだ




朝 NHK入りしてリハーサル


本番までの間に


食堂で メシかっこんで


化粧して


とりあえず 「クミコ」になって




堺すすむ師匠とは 仲良しで


会うとすぐ ハグする


あまり 他人の気がしない


きっと 前世で なにかご縁があったのだろう




岸和田出身の 演歌歌手三門さん


その まさしく「いぶし銀」な声にしびれ


演歌の 醍醐味みたいなもんが


だんだんわかってくる




そんなこんなで


番組終了と同時に 


衣装のまま タクシーにのり品川へ



大阪の関西テレビで 


ジャニーズ系の 若者の番組収録


私なんかが 出ちゃってイイのかなと


アタマをひねりながらも


客席の女の子たちや


6人の可愛い若者の 間で


歌謡曲やシャンソンのお話をする



あっという間に 収録完了で


また新大阪に戻る



  あのおおお


と 見知らぬ若者が 色紙を手に


声をかけてくる



あきらかに 人チガイだ


  あのね  あたし クミコっていうの

  きっと 違う人だとおもうよ



以前

信じられないことだが

福岡空港で 藤あや子さんに

間違われたことがあった

そのときは 化粧を落とした藤さんが

着替えたら こうなるこもしれない的な

感じだったのだ

その時も マチガイだよと さとした

(彼らは すぐ了解した)



でも 今回は ちょっと複雑で


  舞台のあとですか

  お仕事ですか


と  聞いてくる



なんだか さっぱりわからなくなったので


とりあえず サインをする



彼は 私をいったい誰だとおもったんだろう



永久の謎だ



私の色紙が そのあと捨てられたとしても

しかたない


青年に幸アレと 祈る




そんなこんなで


帰ると もうシンデレラタイムを越えていた




ふはあああああ