寒い
やたら 寒い
夜中 夢の中で
高峰秀子さんが 出てきて
目が覚めた
ここのところ 高峰さんの本ばかり
読んでいるせいだ
ご自身の著書と
養女になった元編集者の 斎藤明美さんの本
両方読んでいると
大きな山の 全貌が見えてくるような
丁寧に生きることの
大変さと すがすがしさと
スキを スキ
キライを キライ
きちんといえることの
これまた 大変さとすがすがしさと
高峰さんは 5歳で仕事をはじめ
55歳で 引退
50年働いたから もういいでしょ
という 感じらしい
そこいくと
私なんか まだまだ
がんばらねばならない
あと 20年は なんとか
働かねばならない
というより
働ければ こんな幸せはない
おばあさんになった歌い手を
働かせてくれるなら
こんな ありがたいことはない
高峰さんのいう「身の丈にあった」
仕事をして
きちんと 生きて
きちんと 死んでいかねば
ああ 先は 長いような 短いような