美空ひばりさんの歌は 大変だ
それを 振り当てられた時は
まったく困惑する
これまで 自主的に唄ってきた
「一本の鉛筆」
それから ずいぶん昔 唄った
「東京 キッド」
そして 今年春
「歌謡コンサート」の美空ひばり特集で
「歌はわが命」
で
昨夜 BSで放送された
「津軽のふるさと」
この後の二曲は
まったく 寝耳に水的驚きで
なんで なんで私が・・・
と うろたえあわて
それでも 覚悟を決め
お前 プロの歌手なんだろう
得意なことだけしてるならただの素人だよ
と
自分にはっぱをかけ
もちろん 努力し
途中 くじけ
で
本番を 迎える
「津軽のふるさと」は 名曲だ
時代が見える
人が見える
情景が見える
そして 美しい
美しい 言葉と
美しい メロディー
唱歌のようでもある
米山正夫さん作詞作曲
歌謡曲というくくりではおさまりきれない
懐のふかさ
こんな歌が 昔は唄われていたのだ
美空ひばりという稀代の名人が 唄ったことで
この歌は 独自の位置を確保し
今も 光り輝く
だからといって
なんで 私が
と
ぶつぶついいながらも
なんだか うれしくて
挑戦したわけだけど
あのコンサートの司会もされていた
合田さんは
この歌 クミコさんに唄ってほしかったの
と
いってくださる
なるほど
こういうふうに
誰かの思いを 託されて唄うことほど
幸せなことはない
できあがりは
あんなふうで(見逃してしまったのですが)
あれが 今の私のできることなんだろう
さて
これからも
プロ歌手は きちんと
プロ歌手らしく
なんでも 受けて立たなきゃならんのです
言い訳しないで
受けて立って
努力せなばならんのです
ああ
一週間のはじまりらしく
なんか チカラ入っちゃったなあ