六本木に 打ち合わせに行く



六本木ヒルズは 何回行っても わからない



テレ朝のロビーに まともにたどり着いたことなどない




地図の読めないオンナではないが



こう 間違っていると気が弱くなる





こんなんじゃ 出先で地震にあったら どうするんだろう





あの日



10時間かけて 自宅に帰った人も多かったときく


 

迷ったひとも 多かったに違いない





打ち合わせをしながら



富士山の近頃の様子とか



地割れのこととか



放射能のこととか



そんな 暗い話をする





こんな暗い時代だから 希望の歌を唄わねばならない





帰ってきてから



辺見庸さんの「瓦礫の中から言葉を」を 読みはじめる




辺見さんは 石巻の人だった



何もかにも流された南浜で 育った人だった





「根はとてつもなく明るいけど 世界観や未来観はひどいペシミスト」



それは 子供の頃からの予感とか気配のせいだと



辺見さんは いう





私も まさしく そういう人間なので



急に 辺見さんが チカシイひとのように思えてくる






辺見さんは 瓦礫の中から 「言葉」を 見つけようとしている



使い古されたのではない  「言葉」を



死者に向ける 「言葉」を





私は  希望を唄おうとしている



六本木で 迷いながら






コメントアレコレ

まさしく「コレクター」にはまりました

薄い皮膚と酷薄な青い眼にやられました

少女には 初めて見るタイプのオトコでしたから

逃げようとするサマンサ・エッガーに憤ったくらいで

でも 後年 この映画を見ると

テレンス・スタンプ演じるこの主人公は まったくヒドイやつで

サマンサに同情しました