日比谷公園はすごい



都心なのに広い



古い建物もある



だから風情がある




風情のある公園はいい



大人がふらっとできる公園はいい



てんで 昨日 その日比谷公園の中の野外音楽堂



略して 野音で唄った



ここで唄いたかった




ああ ここだ ここだ



リハーサルでステージに上がった時



胸がきゅんとした




椅子は確かに冷たくて堅そうで(そりゃ石だもの)



年配者 女性には 気の毒だけれど



夏ならいいんだな



だからみんな夏の野音やるんだな





黒澤明の映画で 古いやつ


なんたっけ 「ナントカの日曜日」とかいう


戦後間もない頃の 貧しい恋人同士が


日曜にデートする話


(そうだ 昔はお休みは日曜だけだ)


なんにもない二人が なんにもないことに


だんだん打ちのめされて


でも 最後 夢を語りだす


そこで この野音が使われてた


誰もいない夜の野音



なんにもない二人には 夢があった


夢を持つことで 二人は元気を取り戻す



そんな話だった





これ見たとき わんわん泣いた



びしょびしょの雨降りの汚い下宿で


主人公のオトコの靴下に穴があいてて


そのとき 私はその下宿の部屋にいた


哀しくてしようがない


愛しくてしようがない


もう映画の中に 入ってた




だから 野音は特別な場所だ



日比谷公園も そうだ




大学の頃 ここでデートした



でも 映画の恋人同士と違ってたのは



ベンチでいちゃいちゃしたことだ



いちゃいちゃしてて ふと胸の辺りを見ると



手が一本多い



ぎゃ!!



振り返ると ベンチの後ろに隠れて 知らないオトコがいた



チカンだ



そのチカンと 恋人の オトコ二人が対峙した




「警察呼んで来い!」 恋人の声に



あわてて 警察署に駆け込んだ



テレビドラマで良く出てくる あのデカイ警察だ



警官を連れて 公園に戻り 





私は 調書をとられた


「どこをどう触られたか どんなふうだったか」




ふうむ これだな



こういうことがあった時 女性が二度と被害届けださない理由





そんなこんなで  



日比谷公園は 特別な場所だ



ずっとずっと 特別な場所だ



わが青春の日比谷公園なんていってみようか





で コメントアレコレ

落語家さんは博学で多才なかた多いですね

昇太さんなんて趣味だらけ

お城の本まで出しちゃいました


ちなみに私の歌の歌詞を書いてくれている

(「わが麗しき恋物語」とか「わたしは青空」とか)

覚和歌子さんのご主人もそうです

入船亭扇辰さんという師匠です