湯川れい子さんが 銀座のママになった



「グレ」という 高級クラブで 今月いろんな方がママをする



湯川さんも そのお一人



6時から8時まで  の時間限定


(その後は フツー営業 つまり座っただけでウン万円の

正しい銀座のクラブになる)



男性 2万円 女性 1万円



これは 全額被災地への寄付になる





以前サントリーホールで 行われたチャリティーコンサートも



一日で三千万以上の 寄付金が集められ



湯川さんたちの 機動力は ものすごい


(ちなみにこの時も 出演者全員が 一万円払うという

笑っちゃうような 涙が出ちゃうような素晴らしい企画だった)




誰もが ちょっとずつ 負担して でも  楽しんで




それが 誰かのために 役に立つ





こういったことしか 長続きしないかもしれない





いろんなことを考えて 実行して


「忘れてないよ」と 被災地に伝える




肩の力を抜き 少し気持ちをゆったりして



できることを 続けていく






それにしても 湯川さんのママ姿は



それは あでやかなもんだった



「極道シリーズ」に 出てきても遜色ない



岩下志麻さんと 対峙してもらいたいほど





さいごに みんなで 「ふるさと」を唄った



一番 二番 そして三番を唄おうとしたら



湯川さんが ストップをかけた



そして 言った





「この三番の いつの日か帰るところ


それを 私はこれから行くところだと


思っています」





そこに行くまでの こちらでの日々



私たちは  きちんとその勤めを果たさねば




そういうことだった




8時過ぎの銀座は もう落ち着いていて



ご一緒していた有田さんに誘われ



みんなで近くのバーに 





ちょうどいい具合の 灯りが



ぼんやりと 店内を 彩る




ここはフルーツカクテルが美味いんです



その言葉で それぞれが果物を 指定する




私は ざくろ




甘すぎもしないバラ色のカクテルは



「いつの日にか 帰るところ」を



思わせた





昼間聞いた 親しい人の訃報



彼は  もうそこへ 旅立ったんだなあ



帰っていってしまったんだなあ



幸せでね 



というのは ヘンだけど そういいたくなった



そして もうひとつ





ありがとう