こんにちは茨木くみ子です。

先日Yahooニュースでも話題になっていましたので

ご存じの方も多いと思いますが

今日は人工甘味料エリスリトールの最新の情報についてお話させていただきたいと思います。

 

甘味料については多く質問をいただきます。

身体にいいか悪いか、本当にカロリーはどうなのか、などなど

 

今日はエリスリトールを通して、甘味料について

少しまとめましたので、ご参考になると嬉しいです。

 

 〇エリスリトールとは? 

エリスリトールは人工甘味料。 

アスパラテームのような合成甘味料(天然には存在しない成分を人工的に合成したもの)ではなく

自然界に存在する甘味成分です。 

現在市販されているものはトウモロコシや小麦のデンプンを発酵して作られているようです。

 

 

 〇最新の研究で分かったこと 

今回アメリカの研究発表で心臓病との関係が指摘され 

「リスクは控えめではない」という報告でした。

 

〇エリスリトールと心臓病

今までは

エリスリトールはECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)において、安全性が確認されており、

「1日の摂取許容量を定める必要がない」と言われていました。

それなのに・・・・・

 

今回アメリカの研究発表で心臓病との関係が指摘され

「リスクは控えめではない」という結果でした。

具体的には血液凝固や心臓発作などの心血管疾患のリスクを高める可能性があるとの報告でした。

(2月27日にNature Medicineに掲載)

研究のリーダーで、クリーブランド・クリニック・ラーナー研究所心臓血管診断・予防センター長のスタンレー・ヘイゼンは、

発見された危険性について

「リスクは控え目ではない」とCNNのインタビューで答えています。

https://edition.cnn.com/2023/02/27/health/zero-calorie-sweetener-heart-attack-stroke-wellness/index.html

ご興味ある方は詳しくお読みください。

 

〇エリスリトールのリスク

リスクは血小板の凝固作用の可能性とのこと。

血小板の凝固作用が強くなると、体内で血栓を作りやすくなります。 

血栓が壊れて破片が全身に飛び散ることで、心臓に移動して心臓発作を引き起こしたり、

脳に移動して脳卒中やエコノミークラス症候群などを引き起こす可能性があります。 

 

〇エリスリトールを摂取する意味は何だったのだろう

エリスリトールの長所は ・カロリーゼロ ・血糖値を上昇させない ・カロリーのとりすぎによる肥満の防止 ・糖尿病や高脂血症による血管の動脈硬化を予防 できる期待があったはず。 

しかし 血液凝固作用や脳梗塞・心臓病リスクの可能性がある のだとしたら・・・・・

 

〇わたしのお勧めする甘味料は

わたしのお勧めする甘味料は それは、普通のお砂糖です。

理由はとしては

1.長く食べ続けてきた食品だから

 日本に砂糖が伝わってきたのは奈良時代

庶民の口に入るようになったのは江戸時代の中ごろからですが、

 日本人は砂糖を使って和菓子や和食を食べてきました。 

わたしは長く食べ続けてきた食品のほうが安全性が高いと思っています。 

特に、健康のためにと気遣ったのに、体への害がわかってしまったときのショックは大きいものです。

もちろんとりすぎはよくない。 

コーヒーや紅茶に入れたり 煮物や和え物に使う砂糖の量は決して多くないと思うのです。

 

〇燃えカスの残らないクリーンなエネルギー です。

砂糖は脳・赤血球など全身のどの細胞でもエネルギーとして使用できます。

体内に入るとまず使い始めるのもブドウ糖。

燃やした後は、二酸化炭素と水になり消えてゆきます。 

ブドウ糖の点滴にとても近いものです。 

二酸化炭素は呼気に、水は尿などになり体外に排泄されます。 

 

そしてもう一つ 大切な理由があります。それは

3. 脳を混乱させないために

脳は、甘いものを食べたら 血糖値が上がり、エネルギーをもらえることを知っています。 

なのでインスリンを出そうと待ち構えているわけです。

それなのに、血糖値は一向に上がらないとなると 脳は????? 混乱状態に 

どうしたらいいのか わからなくなってしまいます。 

脳は私たちの生命を存続させることを一番に考え、ひたむきに働いている臓器(すべての臓器がそう)です。 

脳の混乱は、本能を混乱させ 自律神経をいじめることになります。 

あまり脳を混乱させると反乱を起こすことがあります。

 

「脳を混乱させる食べ方はしないようにしています」の記事をご覧ください。 

 

〇砂糖は糖尿病の原因になる??

 

糖尿病の患者数推移と 砂糖の摂取量は反比例しています。

 

 

肥満や糖尿病の原因が、糖分の含まれた食品が原因である可能性は

まったくないとは言えません。

 

しかし

私たちの日々の食卓に上る食べ物で、甘いものは和菓子より洋菓子ではないでしょうか。

(例)

おせんべいではなくクッキー・ビスケット・ポテトチップなどスナック菓子

おはぎ・お饅頭よりも、ケーキやプリン・アイスクリーム

 

肥満や糖尿病は総カロリーが大きく影響します。

わたしは、糖分より脂質やタンパク質の摂りすぎのほうが

リスクがあるのではないかと思っています。

 

血管は私たちの命をつなぐ管。

動脈硬化予防のためにも安全な甘味料を選んでいただきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。      

保健師    茨木くみ子