先日保育園の先生が教室にいらしてくださいました。

その先生曰く、今子供たちに「三角食べ」を教えることをはばかられるのだそうです。 

わたしは、とても驚いてしまいました。

 

「えっ なぜ??」

それは

家庭によって食べ方の順番が決まっているからだそうです。

 

血糖値の急上昇を防ぐために野菜から食べ始め、最後にごはんを食べるように指導する親が多いとか。

 

わたしは唖然としました。

 

糖尿病がひどく、どうしてもその食べ方でなければいけないのなら仕方ないけれど

健康な子供たちにその食べ方は、まったく必要のないことだと感じました。

と同時に、和食の素晴らしさが壊れていく危機感を感じました。

 

子供たちは純粋ですから、教わった食べ方を疑うことなく正しいと信じて、生涯食べ続けることでしょう。

しかしその食べ方が本当に正しいのでしょうか。

 

 

糖尿病は、確かに血糖値の上昇し血管や神経を傷つける病気です。

しかし血糖値は食事をしたら上がるのが当たり前。

上がりすぎなければ、なんら問題はありません。

反対に

血糖値は上がらないと、いつになっても満腹感は伝わってきません。

なぜなら血糖値が上がって始めて脳の満腹中枢は刺激され、満腹と感じることができるからです。

血糖値が上がらなければ、ずっと食べ続けてしまいます。

 

血糖値が異常に上がってしまう原因はインシュリンの作用不足です。

インシュリンは膵臓から分泌されるホルモンです。

内臓や筋肉に異常に脂肪が付き、すい臓が苦しくなってくるとインスリンは分泌量が減ったり、分泌されていても感度の良くないインスリンになって、血糖値を下げることができなくなってしまいます。

これが二型糖尿病の原因と言われています。

日本糖尿病学会も、

糖尿病の原因(インスリン分泌低下やインスリン抵抗性をきたす素因)は遺伝因子に過食(特に高脂肪食)運動不足・ストレスに加齢が加わり発症する。」と言っています。

 

内臓脂肪の原因は炭水化物や糖質ではなく、欧米化によって食生活が変わったことによって増えた脂肪・油・タンパク質です。

 

三角食べは早食いを防止し、ゆっくり食事を楽しむ食べ方です。

箸を使うことで、食材をつまみ上げ、口に運び、ご飯と合わせて口内調味することで、いろいろな味わいを作り上げます。

栄養バランスも

「エネルギー源」「血や筋肉を作る」「調子を整える」を担う3つの栄養素が揃っています。

この食べ方が、動脈硬化や糖尿病の原因になるとはとても思えません。

 

いろいろな研究から、今血糖値の上昇を防ぐ、野菜からたべる食べ方が流行っているのはわかりますが

 

歴史は大規模な実験・調査だとわたしは思います。

穀物、糖質の摂取量は減っても、糖尿病は増加しています。

増えた食品が、肥満と糖尿病の原因です。

 

第二次世界大戦まで、日本人は穀物中心の食事をしてきました。

太ることに憧れ、体格も西洋人みたいになりたくて、いつも憧れてきたのだと思います。

その糖質・穀物中心の食事が、糖尿病や肥満の原因になるとは、考えられないです。

まして、おかずもいつもあるわけではなく、握り飯や、茶漬けでさっと食べていることも多かったと思います。

この食べ方が、本当に

肥満や糖尿病の原因になると思いますか????

 

血糖値の上昇がいけないのになら、ブドウ糖の点滴は、とっても恐ろしいことですね。

 

 

和食は、世界遺産です。

和食を構成する

「三角食べ」も大切な習慣

次の世代に大切に引き継いでいってもらいたいと、切望します。