満腹感と空腹感の仕組み

 

満腹や空腹はどこでわかるの?

 

  脳の視床下部に満腹中枢と空腹中枢があることが分かっています。

 

視床下部は命をつかさどるところで、体温・血圧など自律神経(何もしなくても自動的に体を調整して命を守ってくれている神経)の中枢があります。

 

満腹空腹の調整は他にも中枢神経系 の様々なところが関わっていることもわかっています。

 

例えば

 

血液中の血糖値が下がると空腹感をだします。

 

食事をとることで、血液中の血糖値が上昇して満腹感をだします。

 

 

また

 

胃の中に食べたものがないときは、胃が空腹収縮をおこすことで空腹感がでます。

 

 食事して、食べ物が入り、胃が伸展すると満腹感をだしていることもわかっています。

 

この両方の他にも、きっといろいろな方法で満腹と空腹を感知し、食行動を促したり

ストップさせたりしているのだと思います。

 

 

よく

 

「満腹と空腹がよくわからないです」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。

 

空腹感があるときに食べなかったり

満腹感があるのに食べ続けたりすると

 

脳は満腹空腹を教えてくれなくなってしまいます。

 

「言っても無駄なんだ」と感じて教えてくれなくなってしまうのだと思います。

 

ダイエットしすぎると、わからなくなってしまう人は多いのです。

 

私も昔、そうでした。

 

 

でも大丈夫

 

取り戻すこと出来ます。

 

今では、ばっちりわかります。

 

空腹になると、食べたくて食べたくて仕方なくて

満腹になると、もう何も食べたくなくなります。

 

取り戻す方法は

 

一番、満腹と空腹のわかりやすい食べ物を

毎日、3回、食事の時間を決めて、規則的に食べ続けてゆくことが、近道です。

 

 

満腹がわかりやすい食べ物は食べ過ぎも防止してくれます。

 

その食品は、ご飯(米)だとわたしは思います。


 

 

ご飯は食べると胃も膨れ、血糖値も上昇しはじめます。

胃を蠕動運動させて消化をしなくてはなりませんので、胃腸も疲れてきます。

 

ご飯は多糖類ですので、細く長い時間、ブドウ糖を供給してくれる食品です。

 

腹持ちがいい食品とも言えます。

また

わかりやすい満腹感が持続しやすい食品とも言えます。

 

 

 

反対に油ものは消化液を出して溶かし消化します。

 

油はかさがないので、胃袋も膨らみにくい。その割にはとてもカロリーが高い。

 

そして血糖値も上がりにくいので

 

満腹か空腹かわかりにくい食品とも言えます。

 

空腹満腹がわかりにくい方は、わたしはご飯食をおすすめしています。

 

もちろんパンもいいですが、胃袋を動かして消化しなくてはならないので

ご飯の方が食べ過ぎ防止になります。

 

一日3食、ごはんをしっかり食べて、おかずは少なめに食べて下さい。

 

主食  食の主たるもの

副食  主食で足りない栄養を補い、主食を美味しく食べるためのおかずになるもの

 

これが

和食の基本の考え方です。

 

下のバランスガイドをご参考におかずを組み合わせてみてください。

ダイエットされたい時は、脂肪の多いタンパク質と乳製品・野菜の調理の油は控えめがいいかと思います。