普段こーゆー「宣伝」めいたことはやらないみなせなのですが、自身も少なからず関わったとなれば話は別です(笑)

2月9日火曜日20時~。
NHK-Eテレ「ハートネットTV」。

 

 

昨秋9月、都内某所にて、わたしみなせも他の数名の方々と共に20分ほど取材をしていただきました。

「宗教二世」としての自身の経験。
例えば「オフ会」のような、元二世同士の交流のメリットや、その難しさ等々…

事前のメールのやり取りも含め、限られた時間の中で、自身で発信できることはすべて話したつもりです。

ついでに、いわゆる「トランスジェンダー」としての自身のあり方についてもリクエストをいただき、少々お話させていただきました。

取材に際して、担当ディレクターの方から、こんなメッセージをいただきました。

「私の幼なじみが(宗教)2世であり、信者であった母親の死後苦学する様子などを見て、子どもが自分の人生を生きる権利について考えたいと思っていました。

 

特定の宗教や、それを信じる人を否定するつもりはなく、この問題をもっと多くの人に知って欲しいという思いで取材しております」
(下線はみなせによる)

 

「子どもが自分の人生を生きる権利」…ハッとさせられた言葉でした。

 

「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で最大の尊重を必要とする。」(日本国憲法第13条)


わたしみなせも、6歳から30代半ばまで、母親が入信した教団「エホバの証人」(以下JW)の教義と活動に、人生を費やしてきました。

 

宗教こそが家族を幸せにし、教義を基軸とした教育こそが我が子のためになると信じる親によって、恋愛や進学、就労などさまざまな場面で自らの意志を奪われ続けてきたという。(番組HPより)

 

…そう、わたしもそう信じていた。

というより、自分の気持ちを押し殺してそう信じなければ、あの家庭環境を生きてゆくことはできなかった。


母親の信仰したJW教義は、高校進学から就職、その後の社会人としての生活に至るまで少なからず影響を与えており、拙ブログの中でもいくらか扱わせていただきました。

母親入信時の想い出:

(その1)

(その2)

 

平成時代(高校時代~社会人)の、大まかなJW歴

 

かつてずっとフリーターだったみなせさん(笑)職業選択の際に受けた影響


JWから足を洗う際、さまざまな情報に触れました。
また自分自身の生い立ちや、教団内での数々の出来事、何よりも母親の信仰に振り回され、冷え切ってしまった当時の家族。

幼かったあの日、「みなせくん」はどんな感情を抱え、ほんとうは何を言いたかったのか、ほんとうは何をしたかったのか…時間をかけて思いめぐらしました。
…そうして、はっきりと心に決めたことがあります。

「これまでずいぶんと割を喰ったし、ずいぶん傷ついてきた。
でも、それを全部逆手に取ってでも、必ず自分なりの幸せを作ってやる!」

…と。

それから約15年が経ちました。
今や「宗教二世」としての逡巡はほとんどなくなりましたが、それは、JWから足を洗った後に出会った、たくさんの素敵な人々のおかげだと思います。

現在もご一緒してくださっているみなさまひとりひとりの「ご縁のつながり」の中で、「いちばんわたしらしい」と、胸を張って言うことのできる「わたし」、「みなせくみこ」が作られてきたのだと思っています。

出会ってくださる方々、ご一緒してくださる方々とのつながりを大切にすること。
「ひとりの人間」として自立して、生きていくこと。
自分にしかできない仕方で社会に現れて、貢献してゆくこと。

そうして、「ほかの誰のものでもない、自分自身の人生」をまっとうしてゆくこと。

 

「宗教二世」のひとりとしての活動は、京都観光ガイドと並んで今後もわたしの重要な「ライフ・ワーク」になると思っています。

 

「ハートネットTV」。

「福祉」を中心テーマに、さまざまな年齢、立場、背景の人々がどのようにこれからの時代を生きてゆけるのか。周囲の人々には何ができるのか。
当事者、周囲の人々、そして視聴者のつながりの中で、どのように「ハートネット」を構築してゆくかを考える…。

 

わたし自身が記憶する限り、こうした観点で「宗教二世」が取り上げられるのは、おそらく初めてなのでは…と思っております。

実際、JWとは関係のない友人からも、「知人にも同じ問題を抱えてるのがいるから興味深い」と言っていただきました。
それだけに、普通以上に時間をかけて、たくさんの場所、たくさんの教団、たくさんの「二世」たちに取材をしている様子が伺い知れます。

 

30分間の枠を考えると、よほどズバ抜けたことでも言っていない限り、みなせが画面に出ることはないと思います。
…つか、普段から「不適切表現」がスカート履いて酒吞んでるよーなみなせですのでね、その辺りは間違いないでしょう(笑)

冗談はさておいても、この「宗教二世」は、今まで水面下で確実に存在し続け、わたしを含めてかつての「子どもたち」がそれぞれに苦しみながら闘ってきたのだということ。
そして現在も、教団と、親と、社会と、自分自身との狭間で迷いながら闘い続けている「宗教二世」たちが数多く存在するのだという事実を、この番組を通して知っていただければと願います。

※再放送予定あり

 

 

 

おまけ:みなせさん的ウラ話

東京で取材だ!と無駄に気合入れて、前の晩から色無地単衣に袋帯を着付け。

朝一に祇園でヘアセットして出発しました。

(うっかり寝過ごすとどえらいことになりますのでね、着物姿のままで、畳んだ布団にもたれてうたた寝しました:笑)

 

新幹線車内のみなせさん。

何と、この着物と頭で1泊2日を過ごそうとゆー、ムチャクチャな計画w

ちなみに取材は2日目。

 

前夜は、千葉県市川市にて、古い友人のみわさんと、ネイリストの貴美子さんご夫妻宅にお邪魔しまして、とても楽しいひと晩を過ごしました。

(昨年10月に掲載した写真の再掲)

この度の番組、お二人とも「録画して観ますね!」と言ってくださいました(^-^)

 

翌朝、ホテルの部屋で着物の裾にかなーりセクスィ~な「スリット」が入ってしまっていることに気づいて青ざめました…。

道中どこで入ってしまったのかは分かりませんが、銀座のど真ん中にあるビジホまで、スリットの入った着物のまま気取って歩いていたとなるとかなーり恥ずかしい…orz

慌てて応急処置して取材に臨んだのはナイショ(笑)

 

帰洛後、速攻で着付けの先生へ相談、お教室の母体企業にて、丸洗いと一緒に修繕をしていただきました。
裾裁きがよくなるように裏地もつけていただき、計2万円也。
「次からは(洗える)ポリの着物で旅に行きや~(笑)」とのありがたいお言葉をいただきましたとさ(^^;

(お教室の先生方姉さま方にも宣伝したぞっと:笑)