親戚の小学3年生
訳有って、足の指を四本切断しました
それは命を助けるか指をとるか
避けられない二択であった
痛いんだろうな、可愛そうに、そのうち私のところに来るだろう
退院後、学校へ行かない日が続き、連休の時に我が家に泊まりたいと言ってきた
何か話す気なのね
子供の目は真剣だった
母親似は言えない、けど、言いたい、聞きたい、何とかしたい…
そんな深い葛藤と泣いても止まないジレンマだった
主訴
学校に行けない
見られたらどうしよう
ばれたらどうしよう
気持ち悪いと言われるかも
とにかくどうすればいいのか解らない
何で私を助けたの…と、親には言えないこと
勇気が沢山必要だったろうな
小さいながらに、とても悩んだろうな
私が若い頃、となりの店舗の女性は足の付け根から義足だった、誰も気がつかなかったけどね
沢山泣いて、沢山食べて、又泣いて…
私と話した内容は
学校には行く方が良い、早く自分の体に慣れることも義指も、歩くのも、走るのも、全部慣れるから…
靴下履いておけば、その上に靴もはくことだしバレないのでは?
もしくは先に、全部話してしまえば回りも理解しやすいかも、担任とスクールカウンセラーにも相談してみる?
どうしたいのか決めるのは自分だからね
ただ、隠して生きるのではなくて、自分の状況を自分が理解したり、愛したりしないと、先には進めない場合があるのよ…
どうしたいか、今度うちに来るまでに考えておいてね
『解った、答えはもう決まってるの、怖いんだよ』
と言った、怖いんだ…そりゃそうだよね、すごく怖いよね、でも、彼女は決心しているみたいだった。
傷跡も見ましたが、想像していたより綺麗で、『思ったより綺麗じゃない』と言うと『そうなんだけど…』って、困り顔のまま少し笑っていた。
親にはさぁそもそもだけど、あなたの親なんだから、正直にぶつかってみなさい、それでいいのよ親子なんだから、ぶつかってもね、親子は解り合えるものだから、それと、頑張るんじゃない、出来そうな所からやればいいのよ
急がなくてもいいよ
『そうしてみようかな、でも、怖いな』
そう言って、それでも『またくる』といぅて帰った
手紙を持たせてみました
大丈夫、色んな事がこれから起こるはずですが、皆で何とかする方法を考えればいいんじゃない?専門家の人の話しも病院の人の話しも、聞いてみれば、相談するところは沢山有るから、又会おうね
正しかったかどうかは解りませんが、親はへそ曲げて、あなたの家に家出するらしいと笑ってました。親だって、やっと笑えるようになったんだから、子供ならもっと時間が必要かもそれないよね