今日はひな祭りですね。

先日、名古屋出張の際に、

ホテルのフロントに雛のつるし飾りが

飾ってありました。

 

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娘の健やかな成長と良縁を願う

江戸時代後期から伝わる伝統装飾なのだそうです。

 

 

さて、今回のブログのテーマは

ネガティブな思い込みについて

 

何かをしようとするとき、過去の経験から、

うまくいかなかったことを思い出してしまうことは

ありませんか?

 

人は、ポジティブな情報よりも、

ネガティブな情報に注意を向けやすく、

記憶にも残りやすい性質を持つことがあるといわれています。

 

これは身の危険を守り、リスクを避けるために、

脳の機能が発達したためなのだそうです。

 

人が生き延びるためのしくみとして、

失敗したり、怖い思いをしたときに、

二度と同じ目に遭わないよう、

脳はネガティブな情報や感情を、より強く記憶し、

残すようになっています。

 

その分、過去に体験した不快な体験の記憶は、

嬉しい、楽しいというポジティブな感情を抱いたときの

記憶よりも残りやすいと言われています。

 

こういった、誰もが持っている性質を

「ネガティビティバイアス」と言います。

 

「上司に提案したけれど、いきなりかなり厳しいことを

言われて、嫌な思いをしたことがある」

 

「大勢の前で言いたいことがうまくまとまらなくて、

恥ずかしい思いをした」

 

「自分より専門知識のある人に意見を伝えたら、

その後の関係が悪くなってしまった」

 

「後輩に、『こういうことをやめようね』

『直そうね』と言ったら反発されてしまった」

 

こういった過去の体験から、

 

「また同じようなことになるに違いない」

と思い込んで伝えることを躊躇してしまったり、

 

「どうせわたしはうまく伝えられない」

という思いにとらわれてしまったりすることはありませんか?

 

こういった思いを抱えていると、

「相手と心のなかで対等に向き合い

コミュニケーションとる」という、

アサーティブなコミュニケーションが

できなくなってしまうことにもつながります。

 

たとえ、このような経験が過去に何度かあったとしても、

「あのときは、そういう結果になった」

という事実があるだけのことです。

 

「すべての場合において、そうに違いない」

「また同じようになるかも」

と考えるのは、本人の思い込みにすぎません。

 

脳は変化を嫌うため、

「いままで通りの考えや価値観でいい」

「違うものの見方をするのはとてもエネルギーを使うから、

変わるのは嫌だ」

と思ってしまいがちです。

 

そのほかにも、

「変わりたくないし、ネガティブな思いや体験もしたくない」

という自己防衛心からこうした

無意識の思い込み… アンコンシャスバイアスが

生まれているのかもしれません。

 

そのため、このネガティビティバイアスに対応するには、

「すべての場合に、同じようにリスクをともなうか

どうかはわからない」

 

「同じ結果になるかどうか、わからない」

 

と、自分自身の意思で思考をリセットして

いくことが大切です。

 

もし、

「またうまくいかないかもしれない」

「前にうまく言えなかったから、こういうタイプの人は苦手だ」

「こういう人はすぐに嫌な顔をするだろうし、

高圧的になるだろう」

という思考が浮かんできたら、

次のように考えてみるのはいかがでしょう。

 

「いま、そういう考えがわたしの頭のなかに

浮かんできたけれど、まぁそれはそれ」

 

「前はそうだったけれど、次は違うかもしれない」

 

「そうはいっても、やってみよう」

 

実際にこういったリセットする言葉を使って、

自分の思い込みを打ち消していきませんか?

 

 

雛のつるし飾りの中にはアマビエの飾りもありました。

 

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コロナ禍になり、収束を願い

見かけるようになったアマビエ

 

3月13日以降に、マスク着用は個人の

判断に委ねられるとのことですね。

感染リスクも減り、安心してマスクを外せるような

日が早くおとずれますように。