今日から仕事始めの方が多いのではないでしょうか。

わたしも、研修登壇は来週からですが、

今日はオンラインでの打ち合わせがありました。

 

お正月3日間は例年よりもゆっくりしていたので、

気持ちを切り替えなければと思っています。

 

さて、拙著『アサーティブ・コミュニケーション』

の中で、「受身的攻撃」について紹介しているのですが、

今回はこちらについて取り上げます。

 

「攻撃的」と聞くと、相手が傷つく言動を

直接するようなイメージを抱くかもしれませんが、

じつは、攻撃的なコミュニケーションには、

一見「攻撃的」に見えないものもあります。

 

「受身的攻撃」は、英語では「パッシブアグレッシブ」

ともいわれており、パッシブは「受け身」、

アグレッシブが「攻撃的」

 

どういうものかというと、

直接相手に攻撃的な言動をせず、

 

・誰かの足を引っ張るようなことをしてチームを乱す

 

・頼まれたことをすぐにやらず、 

 期限を遅らせて迷惑をかける

 

・陰口を言う

  その陰口も脚色して相手が悪者になるように言う

 

・物に八つ当たりをする

 (例)パソコンで仕事中、大きな音を立ててキーボードを打つ

      不機嫌にドアをバンと閉めて出ていく

 

・何かを頼まれたときに、

 「ちょっと忙しいので困るんですよね」と

  わざとため息をついたり、いつまでも不機嫌そうに

  仕事をしたりする

 

・意図的に無視をする、口をきかない

 

・職場を辞めるときに何も引き継ぎをしないで、

 残された人たちに迷惑をかける

 

…などなど。

 

研修先で相談を多々受けますが、その中には

上記のような表現をする人に悩まされている

という話も多いのです。

 

「こういうところが不満でした」

と直接言わず、人間関係をめちゃくちゃにして、

皆が困るような辞め方をされた。。

ということもあったり。

 

このような攻撃的な表現をされた側は、

「わたしたち、何かした?」

「この人がこのようなことをするのは、

わたしたちが原因なのだろうか?」

 

と、罪悪感を抱いたり、

後味の悪い思いすることもあります。

 

このように、周囲が困るような爪痕を残すことも、

受身的攻撃をする人の狙いのひとつです。

 

ただ、このような関わり方を続けていては、

真の信頼関係を築けないでしょう。

 

相手を困らせたり

罪悪感を抱かせることでスッとするという人も

いるかもしれませんが、

長期的な視点で見た場合、

自身の評判を落とすことになったり

本来わかってほしかったことは伝わることはなく

人と信頼関係を築くことも難しくなるでしょう。

 

自分自身がこのような表現をしていることはないのか

このような表現をする相手に振り回されていないか

振り返ってみましょう。

 

このような相手が職場にいる場合には、

ひとりで抱え込まず、複数名のチームで情報を共有して、

対応することもおすすめしています。

 

 

 

 

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