制作はしんどい。
そうとう集中力を要する。
そんなに長くは集中力が持たない。
歳かな~?
でも、真剣に描くということは非常に大事。
体力がなくなってきたり、疲れたりすると、
「ま、いいか」
ってなる。
絵に生命を吹き込むという作業は、困難きわまりない。
しかも、絵っていうのは、不思議である。
「こんな感じだと、売れるかな?」
なんて思ってると、売れない。
「こんなの売れないよ。でも満足。自分ながら好きだな、この作品」
っていうのが、売れる。
何も売れることに基準は置いていないが、
他人が共感して、自分のものにしたいと、思わせるというのは、すごいこと。
しかも、私のように、無名の作家から買い上げるというのは、すごいことだと思う。
鑑賞者にも目がいる。
自分の好きなものを選ぶ、鑑賞眼が必要だ。
その出会いが、あって、初めて、絵が完成する。
私はそう思いたい。
「絵は飾るもの。小さくなければ、売れないよ。」
なんて、くそ食らえ。
大きくても絵は売れます。
大きな施設に買ってもらえばいいだけです。
よければ、売れる。ほしいという人が出てくる。
頭ではわかっているけど、なかなかできない。
だから、せめて、真剣に描こう。
私だけの世界なんだもん。
これ以上の贅沢はないかも。
ワールドを作っていいんだし、それが、芸術になる。
もちろん、センスも必要だし、基礎も必要だ。
でも、それを超えたところに、「絵画」があるように、思う。
人の生き様、心の状態、精神性。
すべて、絵には反映される。
そう考えると、本当に恐ろしいものです。絵というものは。
ようやく、「物を作る恐ろしさ」というものを実感できるように、なりました。