久しぶりに歯科技工士コースについて書いていきます!
今年2014年2月から始まった歯科技工士コースの2年次・前期。
2年次は1年次と同じく、前期・後期の二部制。
前期は、2月~6月。 後期は7月~11月。
1年次は、歯科技工士になるための基礎を勉強。
実技だと例えば、歯の模型作り、カスタムトレイ作り、マウスガード作り、そして総入れ歯作り。
実技以外だと、衛生学やビジネス学を勉強。
そして2年次の前期は、4科目。
Parcial Denture (部分入れ歯)
Crown & Bridge (クラウン、ブリッジ)
Orthodontics (歯科矯正器具)
ビジネス応用学
~
は、実技。
は、歯科技工所を開業するときのための勉強(簿記とか)でした。授業時間は、
月曜日 9:00~16:30 Parcial Denture
火曜日 9:00~16:30 Crown & Bridge
水曜日 9:00~12:45 Orthodontics /13:30~16:00 ビジネス応用学Parcial DentureとOrthodonticsは、はっきり言って私には大変でしたぁ。。
どちらも、「針金」を使うからです。
固い針金を歯の模型に合わせてペンチで曲げて丸めて切って…の作業。
小さな固い針金は思うように曲がってくれず、せっかく形になったのに、最後の曲げ作業でぴーんとどこかに飛んで行って見失ったり、力を込めて曲げた先が指にぶすっと突き刺さったり…
最初は何この力仕事~
と何度も逃げ出したくなりました。。その後、専用のグローブやペンチを使えばもっと簡単にできることや、コツを掴めば思うように操れるようになることを何度も練習して学んでいき、最後は短時間で作れるようになりました。が、やっぱりあまり好きではない、かな…

Parcial Dentureの工程~さくっと~1.下の模型のように一部の歯がない部分に、人口の歯と歯茎を作ります。
元々ある歯や歯茎のどこに固定する針金を取り付けるか、器具を使って計測し決めます。
下の写真は、器具を使って計測したあと、針金の位置にチェックを入れ、入れ歯を出し入れしやすくするために必要な歯の隙間をWaxでカバーししたもの。
2.上とは違う模型ですが、上のつづき。
アクリルの歯茎を固定・強固するための針金を歯の形に沿って曲げたり切ったりして、針金を適切な位置に固定します。
3.Waxで歯茎の形を作って、そのWaxの上にかみ合わせをチェックしながら歯を並べていきます。
専用の容器に模型を固定し、熱でWaxを溶かして歯茎となるアクリルをそこへ流し込んで圧縮し、熱し冷やし…

4.アクリルと歯が完全に固まったら容器から取り出します。
最後は表面がツルツルぴかぴかになるようにトリミング。
上下の歯のかみ合わせや凸凹面がないか入念にチェックし、出来上がり~
と、こんな感じです。
Orthodonticsの完成品

Orthodontics(歯科矯正器具)は結構多くの子供たちが使ってます。
上のは、ずっと口の中に入れておくタイプのものではなく寝るときに口へ挿入するもなので、カラフルでぎょっとする色…。
Orthodonticsは需要がある分野なので技工所は忙しめ。入れ歯製作よりはシンプルな工程、プラス、完成品の値段は高いということもあり、自分で開業するにはいいらしい。(By 先生情報)
Crown & Bridgeとは。
どちらも歯のかぶせもののこと。元の歯を小さく削って、その上にCrownやBridgeをかぶせます。
Crownは、一つの歯にかぶせるもの。Bridgeは、二本以上の歯に連なってかぶせるもの。
これ↓、がCrownの完成品。これをカパッと歯にかぶせます。

前期の最終実技試験で作ったCrownのWax。
Crown&Bridgeの工程はと~んでもなく長くて複雑。(私には…)
なので、時間の限られる実技試験は、Waxで歯の形を作成するだけでした。って、これもまだまだ私にとっては時間のかかる作業なのですが。
ただ、ちまちまWaxで歯の模型を作っていく作業は結構好きでした

Crown&Bridgeは、「歯」の形がなんせ大重要なので、アサイメントは全部の歯のデッサン。こんな感じで↓

最近では、3Dプリンタが台頭してきてCrown&Bridgeも3Dで作製する時代。
2年生になるとプレイスメントといって実際の技工所に研修へ行くのですが、私がお邪魔したCrown&Bridgeの技工所は3Dプリンタを使っていました!
通常は、前期の実技試験で作ったように、歯の模型はWaxで作ります。
3Dプリンタは、それをパソコン画面でデザインしていき、完成したデータを連結する技工所や歯医者へ転送します。
訪問した技工所ではまだ3Dプリンタを取り入れたばかりで今までのWaxと併用して作業していましたが、そのうちWax使用頻度は極度に低くなると言っていました。
といって、技工士さんの需要が減るかと言えば単純にそういうわけでもなく、まだまだ3D技術は導入されたばかりなので、今から最新技術やパソコン作業に慣れておけば将来的にCrown&Bridgeの技工士さんは重宝がられる、ということです(By 先生情報)
それに、パソコンでの作業になるので大掛かりな作業場も必要なければ、データ送信でやり取りできるのでわざわざ市内に技工所を構える必要もなく、自分のお家で開業できてしまいます。プレイスメントで訪問した技工所は、まさに自宅の二階部分を改造して技工所にしていました。
2年次ともなると、プレイスメントで実際の技工所へ行ったり、ボランティアで働き始めたりする学生も結構いて歯科技工士業界について詳しくなってきます。
そこで発見したのが、メルボルンの歯科技工士業界はせまーい!!ということ。
プレイスメントを指揮してくれた温和な60~70代のベテラン先生は、メルボルンにある至る所の技工所や技工士さんを知っておりかなりネットワークが豊富。
かつての教え子だった生徒たちが次々開業しているからのよう。昔はメルボルンに歯科技工士学校が数えるほどしかなかったのも要因のひとつだとか。
メルボルンで歯科技工士の就活をする場合は、こういうベテラン先生に技工所を紹介してもらうのも手!ちゃっかり者の私はすでにこのおじいちゃん先生と仲良くさせていただいております…てへへへ
といっても、予期せぬ妊娠・出産・子育てで、歯科技工士職は当分おあずけになりそうですが。

以上、歯科技工士コース2年次の前期についてでした。
後期は今まさに始動中ですが、私は休学中。。
クラスのみんなは来月の最終試験に向け、実技に筆記に悪戦苦闘している模様です。
学生ビザの友達は、卒業後のビザのことも検討しなければならないので最近は本当に忙しそう。
頑張り屋でまじめなクラスの友達はみんなきっと大丈夫でしょうが、無事卒業していい技工所に就職できますように…エールを送ります

