生成AIであんなに完成度の高いイラストが作れるなら、生成AIを使った詐欺なんてのも現れるかもしれません。
以前記事を書いた時には、そんな感想をもったものです。
ところが、すでに生成AIで詐欺に近い行為がSNS上でさかんに行われていることを知りました。

最近、d-マガジンでこんな記事を読みました。

一部、引用します。
 


週刊SPA! 2024年10月1日・8日合併号

偽エロ動画で荒稼ぎ最前線
__搾乳動画もノーブラ散歩も実はAI!? ディープフェイクで稼ぐ人が続出中!

(つづきです)

小太り中年男性でも参入チャンスあり!?

「顔はすでにAI化しても不自然ではない表情の動きが可能なのですが、体の動きは大きく複雑なため、現在の技術でそれを再現するのは多大な費用や時間がかかってしまいます。また、全身AIの映像はまるでアニメのようになってしまい“人間らしさ”がなくなってしまいます」(同)
生っぽさがあり、しかも美人、そして身バレリスクがない。そんな、いいとこ取りをしたアダルト映像が、このディープフェイク動画なのだ。これまで一般的にエロで稼ぐには容姿や年齢が重要なポイントだったが、その常識すらもディープフェイク動画は覆す可能性がある。
「もともとAVでは熟女は常に人気カテゴリーです。でも、この世代は結婚して子育てをしている人も多く、顔出しで出演するとなると躊躇するケースが大半でしょう。でも、ディープフェイクであれば関係ない。さらに夫婦でハメ撮り動画を売ることも可能です。他にも、女性の体にイケメンの顔、顔が女性で体が男の“男の娘”など、倒錯した性表現でも大いに活用でき、人気コンテンツに育っていく予感があります」(同)
さらに小太りの中年体形でもビジネスチャンスがある。
たとえばゲイ向けのコンテンツでは、ぽっちゃりなど大きめの体を好む人も少なくない。メタボ体形の中年男性でも身バレすることなく、ゲイ向けに作品を作成して稼ぐことが可能になるわけだ。
ただ、技術面以外にも課題はある。それは、ディープフェイク動画がアップロードされた際に、体の人物が「成人かどうか」を確認する方法が今のところないということだ。ファンクラブサイト側では現在、違法性を排除するために、場合によっては体のモデルとも対面で契約するなどアナログな確認作業も行っているという。
つまり、逆に体が明らかに中高年であれば稼ぎやすいということか。ビジネスチャンスに乗れるか否か、今後の進化に着目したい。


AI女優
ディープフェイクAVの“中の女性”の正体とは 


ディープフェイクのエロコンテンツがネット上を席巻するなか、既存のAV業界も参入し始めた。昨年、世界初の“AI女優”としてメジャーレーベルから専属デビューした木花あいさんだ。現在、3作品までリリースされているが、彼女は作中で体のみを演じている。いったい、どのように作られたのだろうか。
「知り合いの会社から『AIを使ったAV作品を作りたい』と相談され、企画がスタートしました。“中の人”の顔の輪郭に合った顔立ちにしないと不自然になってしまうため、よくあるアニメがかった韓国美人風のAI顔とは異なる顔立ちになりました」(プロデューサーのK氏)
まず通常のAV撮影を行い、映像データをディープフェイクの制作者に渡し作品に仕上げた。「通常作品に比べ尺が短く、顔の画角のバリエーションが少ないなど、まだまだ課題はあります」とK氏は語るが、では“中の人”は誰がやっているのか。
「作品の性質上、スタイルが良いことが必須条件でした。そんな女性はいないだろうかと全国で探していたところ、某地方で受付嬢をしていたある女性を知人が見つけてきてくれたのです。彼女は『身バレしないなら』と引き受けてくれました」(同)
撮影現場では、実際の顔を知る人が最小限になるよう細心の注意を払った。パッケージ撮影の際には、カメラマンにその場でデータを納品してもらい、メモリーを削除してもらうなど流出対策が厳重にとられた。そのため、デビューから10か月たった今も、“中の人”は関係者以外知らない。
彼女は音声のみのリモート取材に応じてくれた。
「副業がしたかったので出演しました。顔が一切出ないので、2回目の撮影で上京した際も、顔バレを心配せず観光やショッピングを楽しめたのがよかったです」
撮影も楽しく、いい思い出になったというが、大変だったことはないのだろうか。
「SNSの運用は私自身がやっていました。自撮り写真などを制作担当者に渡すと、”木花あい”の顔が私の体に乗って返ってきます。それをXに投稿するので、毎回『くれぐれも誤爆しないでね』と心配されていました」(同)
AV出演のギャラはボーナス感覚で、MCMのリュックを買ったと話す彼女。今もAV出演の思い出をこっそりと胸にしまい、地元企業で働き続けている。


 


解説

雑誌が「SPA!」なので、「いかにしてカネ儲けができるか」という視点で記事が書かれています。

こういうビジネスで騙される馬鹿な男の立場を考慮してくれていないのが残念です。

今では中高生の男子もXなどのSNSは普通に利用していますので、純真な男子が、このような嘘の多い世界に染まって、時間を奪われ、課金などで金銭も奪われるのかと思うと、心配です。

国による、なんらかの規制も必要かもしれません。

 

それにしても、イーロン・マスクが業績の落ちたツイッター社を買い取り、Xに看板を変えてから、Xは何でもありの無法地帯に成り下がったような気がします。

 

あのポストもこのポストも、ディープフェイクエロコンテンツだと分かってから、私は沼から這い上がることができましたが、人生経験の少ない男の子には難しいかもしれません。

 

若者に教えるべきITリテラシーに、ディープフェイクエロコンテンツの見分け方も含めたほうがいいでしょう。あ、おじさんも含めて全ての男性に必要ですね。

 

それにしても、素人のきれいな女性が、自分からわざわざエッチな写真や動画を公開するなんてことは、あるはずないなんてことは常識で考えれば分かるはずですね。

そこのところの常識も、忘れずにいたいものです。

反省をこめて……


獅子風蓮